テテ (Tété) は現代フランスのフォーク/ロック/ポップ・ミュージシャンである。自ら作詞作曲、アコースティック・ギター演奏を行う。アフリカ系の血を引くが、音楽的にはアメリカの影響が大きく、アフリカ音楽との直接の関係はない。フランス語の他、英語を流暢に話す。来歴1975 年、ダカールにおいて、セネガル人の父とマルティニーク人の母の間に生まれた。「テテ」とはウォロフ語で導師の意味である。1977 年、両親の離婚のともない、母親と一緒にフランスのボルドーに移住。その後北フランスに移った。9 歳の時にソルフェージュとヴァイオリンを習うが、十代はボブ・ディラン、ジミ・ヘンドリックス、ボブ・マーリーなどを好んで聴いていた。16歳の時にケガで入院していた時に母親からギターをプレゼントされる。17 歳の時、ナイジェリア出身のイギリスのフォーク/ファンク/ロック・ミュージシャン、キザイア・ジョーンズに衝撃を受け、「黒人でありながらフォークやロックができるのだということを理解させてくれた人。音楽の扉を開いてくれた」と語っている。1998 年、パリに出て、地下鉄の駅や街頭、バー、ライブハウスなどでライブを重ね、2000 年にソニー・エピックと契約した。メジャー契約後も精力的にライブを行い、現在も年の公演数は 100 回を超える。2004 年、À la faveur de l'automne (ア・ラ・ファヴール・ドゥ・ロートン) がフランスの権威あるヴィクトワール賞にノミネートされた。同年 6 月、NHK 教育テレビのフランス語会話でテテが紹介され、日本でも知られるようになった。