05.12 (Sun)
中村としまるは、”ノーインプット・ミキシング・ボード”の先駆者として、9作のソロアルバムを含む100作近くに及ぶ作品を90年代より発表してきているが、このマーティン・タクストとのデュオにおいては、タクストのチューバをマイクを介してミキサーに取り込むという、これまでとは違った手法を用いている。これによって、中村がタクストのチューバの演奏を加工出来るだけでなく、チューバの入力信号がミキサー内のフィードバック音に影響を与え、時にはそれを遮ることすらあり、それが生々しく苛烈で驚きに満ちた性質を音楽にもたらしている。...
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