08.23 (Fri)
420FAMILYの首領として関西シーンを支えてきたTERRY THE AKI-06が、集大成とも言えるフルボリュームのアルバムをリリース。ヒップホップとレゲエの中間点で、両ジャンルの良い要素を取り入れた独特のリディムは文句無しにノレる。(若干レゲエ寄りか)アゲアゲのパーティートラックから、ダブ風の心地良く緩いトラックまで幅広いスタイルで飽きさせない。それもサウンド面からのアプローチだけでなく、TERRY THE AKI-06のベテランらしい安定感のあるラップがあってこそ。本場DeeJeyばりにダミ声を活かしたフロウを下地に、歌うようなフロウに変化させたりと多種多様だ。ゲスト勢も韻踏合組合から遊戯、SATUSSYにSHINGO西成と関西ラップ好きには嬉しいチョイス。加えてジャパレゲ大御所であるRYO the SKYWALKERとの『あがれジョインティーナ』の出来は素晴らしいの一言。アガらずにはいられない極上のビートと、RYO the SKYWALKERのラップが相性良すぎ。更にはMIGTY JAM ROCKのTAKAFIN、JAMBO MATCHまでもが変名で参加していたりと、ジャパレゲ好きも楽しめる内容に。どの曲も外し無しの良曲揃いだが、個人的にも愛して止まないエヴィスジーンズ賛歌である『裏庭名物EVISU 裏庭風JAZZ Mix』と、フックの盛り上がりが尋常じゃない『HARB A NICE DAY スギトンMix』がリピート対象。共にキレキレの遊戯が存在感を発揮している。聴き込む程に良くなるスルメ作品で、アメ村ストリートフレイヴァ満載の快作だ。ちなみに、今回取り上げたのは8月リリースの全国流通盤(14曲収録)ではなく、20曲収録のお徳な関西流通盤なので要注意。(すでに品切れの模様)...
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