ヘルシンキ出身のOrkideaは自身が10代であった90年代初頭からDJとしての才能を開花させており、これまでのキャリアにおいてフィンランドやデンマークなどスカンジナビア半島におけるベストDJに幾度となく選出。特に90年代後半からのトランスムーブメントにおいてはUKを中心にヨーロッパ全土へと活動の場を広げており、Tranceシーンにおける北欧のレジェンドとしての地位を確立したトップDJである。
アーティストとしてはこれまでにオリジナルやRemix、ベスト盤を含む5枚のアルバムと多数のMix CDをリリースしており、初期の名作"Beatutiful"Andy Moorとのコラボ作"Year Zero" Solarstoneとの数年に渡るコラボレーションによる"Slowmotion"シリーズ、Tiestoを夢中にさせたWay Out West "Killa"のRemixなど多数のヒット作を持つ。特に1999年にリリースされたDead Can Dance - The Host of Seraphimを大胆にサンプリングした名作"UNITY"は当時全盛期であったPaul OakenfoldやSasha、Digweed、Pete Tongらによってパワープレイされており、多数のMix CDに収録された事でEuroTrance初期の名作にも数えられた代表作といえるだろう。
2012年からはSolarstone、Giuseppe Ottaviani (a.k.a. Nu NRG)らと共にスタートさせたトランスシーンにおける新たなムーブメント"Pure Trance"においてProgressive HouseとProg Tranceを織り交ぜた独自のDJを展開。絶妙な選曲と絶対的なスキルから生み出されるウォームアップやロングセットはフェスティバル主体となった今のトランスシーンから失われつつある叙事詩のような一晩の物語の幕開けとしてなくてはならない存在感を示している。近年では2014年11月にPure Tranceからリリースされた最新作 "Purity (Sneijder Remix)"がBeatportのTranceチャートで見事1位を獲得。今冬のヒット作として今まさに再注目を集める存在である。...
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