イギー・ポップ(Iggy Pop, 1947年4月21日 - )は、アメリカのパンク・ロック歌手。
アメリカミシガン州デトロイト(またはMuskegon)生まれ。本名ジェームズ・ニューエル・オスターバーグ・ジュニア(James Newell Osterberg, Jr.)
《略歴》
パンクのゴッドファーザーという異名を持ち、ライブにおける過激なパフォーマンスは、セックス・ピストルズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、マッドハニーなどにも深い影響を与えた。サウンド面でも、ストゥージス時代の曲はセックス・ピストルズ、ダムド、スレイヤー、デフ・レパード、ガンズ・アンド・ローゼズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、サウンドガーデン、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、ホワイト・ストライプスなどがカバーしている。特にホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトは2ndアルバム『ファン・ハウス』、セックス・ピストルズのジョニー・ロットン、ニルヴァーナのカート・コバーンは3rdアルバム『ロー・パワー』をベストアルバムに挙げている
ドラマーから出発し、1967年にはザ・ストゥージズ(意:バカの集まり)を結成、ボーカリストとなる。1969年、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを脱退したばかりのジョン・ケイルのプロデュースでデビューアルバム『イギー・ポップ・アンド・ストゥージズ』を発表。荒削りなギター、衝動的なボーカルは当時のサイケデリック・サウンドへのアンチテーゼであり、MC5とともにパンク・ロックの先駆けとなった。ストゥージス時代のデビューアルバム、2nd『ファン・ハウス』(1970年)、ベーシストが脱退したためギタリストのロン・アシュトンがベーシストに転向し、新たなギタリスト、ジェームズ・ウィリアムソンを迎え、全曲ウィリアムソンが作曲し、デヴィッド・ボウイがプロデュースした3rd『ロー・パワー』(1973年)(旧邦題:淫力魔人)の3枚はパンクロックの名盤として多くのアーティストに影響を与え続けている。またイギーは、ステージ上で嘔吐したり、ナイフで己の体を切り刻んだり、裸でガラス破片の上を転げまわって血まみれになったり(そのまま救急車で搬送される)といった奇行を繰り返し、過激で暴力的なロックミュージシャンとして悪名を馳せる。しかし1974年にメンバーの薬物中毒などで、バンドの活動は中止に追い込まれた。
その後1977年、デヴィッド・ボウイのプロデュース・作曲でソロ活動を始動、見事に再起を果たす。特にボウイプロデュースの2枚目『ラスト・フォー・ライフ』のタイトルトラックは、1996年に映画「トレインスポッティング」のオープニングに(5分以上カットなしで)使用され、大きく再評価された。
オーストラリアのバンド、ジェットが2003年にリリースした「アー・ユー・ゴナ・ビー...
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