01.26 (Fri)
レコードプールを経営する父を持ち、幼い頃からダンスミュージックに囲まれて育ったRon Trentが自らの手でプロデュースした作品を初めて発表したのは1987年のことである。そのデビュー作"Altered States"は地元シカゴのWarehouseよりリリースされ、アシッド以降のサウンドを求める時代の空気にマッチしヒットを記録する。幼少期より音楽的に恵まれた環境にあったことが彼のセンスと才能を鍛え上げたのである。その後、彼はシカゴの数々のクラブでDJとして活躍すると同時に自らの持つ高度な音楽性を遺憾なく発揮し、プロダクションにもなお一層力を注いでゆくようになる。Terry HunterとAaron SmithのUBQ Productionsへの参加、Clubhouseからソロプロジェクトの作品の発表を経て、今や伝説として語られるまでになったChez Damierとのコラボレートを開始し、Cajual傘下にレーベルPrescriptionを設立する。このPrescriptionにおいて他に類をみない唯一無二のディープネスがみなぎるRon Trentならではのサウンドプロダクションのスタイルを完成させる。特に1994年にドイツMain StreetからリリースしたRound One "I'm Your Brother"はChez、Maurizioとコラボレートした傑作だ。1997年には活動の拠点をシカゴからNYに移し、新たなコラボレーションパートナー、Anthony NicholsonとともにUrban Sound Galleryとしての制作を始動させ、"Ncameu" "Ebony Angel"等の傑作をリリース。新レーベルClairaudienceを設立、自らのアフロアメリカンとしてのルーツに深く迫るAfrican Blues Projectで、既成のハウスの枠を超える多くのアーティストと実験性に富んだコラボレートに挑み、アルバム"Color in Rhythm, Stimulate Mind Freedom"をリリース。また、King Street Sounds/Nite Groovesからはアフロでスピリチュアルな音源をミックスした"Mix the Vibe:Ron Trent 'Urban Blues'"、NYの人気パーティーGIant Stepの空気を詰め込んだ"Giant Step Records Sessions Volume One"等のミックスCDもリリースしている。Body & SOULにゲストDJとして迎えられてのプレイ、NYの人気パーティーGiant StepのレジデントDJ、猛烈な勢いでRon Trentならではのスピリチュアリティに根差した精力的な活動を行う。Anthony Nicholsonと袂を分かち、再度自らのPre...
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