ベルギーのアントワープ大学ANT/ORリサーチグループに在籍するある分析者によって開発されたあるマシン。その機能は、トラックがヒット曲になるかどうかの確率を数値化させ、60%以上であれば、ヒットする可能性が高いというベクトルに基づくものだ。

曲の長さ、テンポ、ダンスフロア適性度、明るさ、暗さ、構造、音色など139ほどの要素を計り、その結果を参考に、ヒットする確率を出すというのだ。リサーチメンバーのDorien Herremansによると、どのヒット曲にも似た要素のセットが成功への法則としてあると言う。



彼らの研究の対象になった曲には、Armin Van Buuren「Miss You Love You And I Need You Now」やAvicii「Hey Brother」などが使用され、どちらもヒットポテンシャルが1.0中ほぼ0.8と結果通り高いヒット確率が予測されていた。
 
 


以下がビルボード2015のホットダンスエレクトニックチャート。
曲名の横にある数値がマシンが予測していたヒット確率。

“Lean On” by Major Lazer & DJ Snake Featuring MØ — 82%
“Where Are U Now” by Skrillex & Diplo With Justin Bieber — 72%
“Hey Mama” by David Guetta Featuring Nicki Minaj, Bebe Rexha & Afrojack — 72%
“You Know You Like It” by DJ Snake & AlunaGeorge — 63%
“Waves” by Mr. Probz — 68%
“Outside” by Calvin Harris Featuring Ellie Goulding — 82%
“Prayer In C” by Lillywood & Robin Schulz — 65%
“Blame” by Calvin Harris Featuring John Newman — 88%
“How Deep Is Your Love” by Calvin Harris & Disciples — 62%
“I Want You To Know” by Zedd Featuring Selena Gomez — 89%

もちろん、その時代の流行、アーティストの認知度なども要素に加えたら、格段と変わるだろうし、マシンでヒット確率なんて無茶だと色々な意見があるだろうが、テクノロジーが音楽業界でも浸透していることについて、よりよく考えるきっかけとなる結果でもあった。