Jauzは、iFLYERとしても2016年の注目アーティストとして紹介したアーティストの一人。
今年に入ってから、Tiëstoとのコラボ、GhastlyとのコラボmarshmelloとのコラボDiploとのコラボSkrillexとのコラボNetskyとのコラボを連発で公開し、その音楽制作過程についてもファンと共有している

そんな彼が最近Facebookで意味深なポストを投稿したのだ。
いわゆるDJってボタンを押しているだけでしょ?Put Your Hands Upって言っているだけでしょ?などといった批判的な意見に対して、自分の実体験を通して物申したのだ。

これは、いわゆる表向きでは分からないことについても明かしており、あのDJブースの裏に立つアーティストたちが、どれだけスゴイ存在であるかというのを再確認させられる投稿内容となっている。
もちろん音楽ファンの方は、このようなアーティストたちの才能についてもう知っているかもしれないが、Jauz本人だから分かる彼なりの意見に是非目を向けてほしい。

まず、JauzはLollapaloozaというシカゴを代表する人気フェスティバルについてこのように想いを明かしている。

Lollapaloozaは、僕にとってとくに思い入れの強いショーだったよ。だって、母親の家族が住んでいるのがシカゴだったから、幼少期のころから、よく訪れることがあって、第二の故郷的存在となっていったの。その上、シカゴの音楽観衆は、毎回僕のセットを特別なものしてくれるエネルギーと熱情を持っている。だから、今回のLollapaloozaのセットでは、そういった特別な思い入れがあったから、完璧なセットを披露しようと2日間もかけてセット作りをしたよ。


しかし、あの大舞台の裏である重大なハプニングが起きてしまったのだ。

でもセット開始10分前になって、あることに気づいたの。控え室から、ヘッドフォンとUSBをとってステージに向かっていたときのこと。USBとヘッドフォンを挿入したところ、どちらのUSBにも、2日間もかけて完成させたLollapaloozaのためのセットをバックアップすることを忘れてしまっていたのだ。当時のメディアとのインタビュー、親戚へのフェスの案内、フェスへ向かう過酷なスケジュールの中ですっかり忘れてしまったのだ。


そのアクシデントが発覚したときの想いを彼は、このように表現している。

その瞬間、ぼくはショックすぎて何も出来なかった。もう頭もパニック状態で、どの楽曲から開始させれば良いか分からないくらい焦っていた。でも、そのとき僕は、Lollapaloozaのセットのスタートをきる楽曲を探し出し、その時、自分にこのように言った。「今から3万人の前で、僕は、即興でセットをやるしかない」と。

 


でも、セット中は、シカゴの観衆やJauzファンのみんなに助かれたという。

でも最終的に、セットは最髙だったよ。いつものように、シカゴの観衆は、僕を暖かく向かい入れてくれたよ。500曲もあるUSBの中から次はどの楽曲を選曲するべきかを試行錯誤する暇もなく、その場で直感で感じた楽曲を流したよ。ステージを下りた瞬間、安堵の気持ちと同時にやりきった達成感も感じた。


このLollapaloozaでの体験を通してJauzは、このようなことを学んだと話す。


DJは、事前にセットの楽曲をプランし計画しているからといって、その場でDJ出来ないってわけではないということを証明したよ。
僕自身、事前に準備したセットがあっても、そのときの観客の盛り上がり方や雰囲気を見て、変えて行くことだってある。もちろん、多くの素晴らしいシングルが存在するからこそ、一つも逃さないように事前にプランする手法もあるけれど、時には、観客に導かれるように、即興で演出する気分も壮快的で達成感がある。どちらの手法にしても変わらないのが、ファンや観客を楽しむためにやっているということ。


このように、DJとしての評価を高めたり、技術の良さを証明するためではなく、ファン一人一人を楽しませるためにDJしているということを改めて発信してくれたJauz。

彼らがプレイするのは、ファンに楽しんでもらうため。そんな真なる気持ちを伝えてくれたJauzの投稿でした!