イギリスの人気フェスティバル、Reading and Leeds festivalsが今年の持ち込み禁止アイテムの一覧に「パイナップル」を追加した。

Reading and Leeds festivalsはイギリスのレディング(Reading Borough)とリーズ(Leeds)の2カ所で同時開催され、2日間の開催期間で出演アーティストが2都市を回るという、サマソニの開催モデルにもなったフェスティバル。このフェスのルーツとなる「National Jazz Festival」の初回開催は1961年で、約56年の歴史を持つ超老舗フェスなのだ。

このフェスの持ち込み禁止物リストには「危険物」「ドラッグ」「ドローン」など他のフェスと似たり寄ったりのものであったが、とある理由でパイナップルが禁止物リストに入ることになった。

(公式ホームページの禁止物リストにも"Pineapples"がNGであると記されている)

この"パイナップル禁止令"の原因となったのが今回のフェスティバルに出演するGlass Animals。このバンドの人気曲「Pork Soda」の歌詞には「Pineapples are in my head」というフレーズがあることをきっかけにパイナップルがこのバンドのアイコンとなり、彼らのライブにはパイナップルを模した浮き輪や実物のパイナップルを持ち込む客が多発する。Glass Animals本人も別のフェスでステージに金のパイナップル像を置いてステージの各所に実物のパイナップルを陳列し、"パイナップル文化"はどんどん加熱。「このままだと会場がパイナップルだらけになってしまう」と察したReading and Leeds festivalsの主催者が"パイナップル禁止令"を発したのだとか。

これに対してGlass Animalsのドラマーは「フルーツ差別だ。スイカはいいのに、なぜパイナップルはダメなんだ?」と怒りを抑えきれない様子。実物のパイナップルの持ち込みを禁止されたファンおよびバンドメンバーはどのような手に出るのか、そこに注目だ。
Glass Animals - Pork Soda​