UKダンスミュージック・メディア「DJ Mag」が毎年発表している「Top 100 DJs」で2015年は118位で圏外だったが、2016年には64も順位を上げた54位に初ランクイン、さらに先日発表された2017年度は31位と更なるランクアップを見せたVintage Culture

宣伝も何もしないでこの順位のため、もし宣伝をしたらもっと上位にいくはずだとDJ Magの編集者も語っている、今要注目のVintage Cultureとは一体何者!?


 

Lukas RuizことVintage Cultureは、パラグアイ共和国生まれのブラジル人DJ/プロデューサー。
高校生のときにエレクトロニック・ミュージックに興味を持ち、自分の音楽を作りたいという夢を叶えるために親の反対を押し切りロースクールを退学。


本名であるLukas Ruizは、ブラジルのテクノシーンで有名なVictor Ruizと紛らわしく、彼自身が80年代のヴィンテージなサウンドを好んでいたという理由からステージネームを「Vintage Culture」に変え、本格的にキャリアをスタートさせた。
初めてSoundClodにアップロードしたNew Orderの"Blue Monday"やPink Floydの"Another brick in the wall"のリミックスで注目を集め、Cazuzaの"Beth balance"やFernanda Abreuの"Bidolibido"などの楽曲のリミックスを手掛けると、これらがバイラルヒット!


彼のディープハウス要素を織り交ぜたビッグルームは、Dimitri Vegas & Like Mikeからも注目され、2015年のTomorrowland Brazilでは彼らがホストを務める「Smash The House」ステージに招待され共演まで果たした。
70年代から80年代のUSディスコを彷彿とさせる"Sometimes"は、当時クラブでかからない日はないほど流行した大ヒットナンバーだ。
 

これまでElectric Daisy Carnival Brazilではメインステージ含めた2ステージに出演し、アメリカのロックフェス Lollapoloozaやブラジルのロックフェス Rock In Rio、またイビサ島のHiとUshuaiaで行われたMartin Garrixのショーにも登場。
またブラジルを中心に開催している自身のレーベル「So Track Boa」のパーティーも人気を博している。


2016年にはAviciiやArmin van Buurenらも所属する「Spin Agency」やオランダの大手レーベル「Spinnin Records」と契約し、この年初めてUltra Music Festivalに出演
同年、iTunes のエレクトロニックチャートで5位を獲得したEP『Hollywood』を発表し、Ultra MusicからリリースしたSofi Tukkerの"Drinkee"リミックスは、Beatportのダンスチャートで4位を獲得。
彼の名前を世界中に知らしめた曲としても有名なSpinnin Recordsから出した"Wild Kidz"は、Spotifyの「Global Viral」チャートにランクインし、Oliver HeldensやEDX、Sam Feldtらからもサポートされた。
 

2017年に入ってからもその勢いは止まらず、Martin GarrixがTroye Sivanとコラボした"There For You"の公式リミックスを提供し、Martin Garrixのレーベル「STMPD RCRDS」からリリースされたことで彼の名前を知った人も多いのではないだろうか。
 

また故郷サンパウロにあるクラブ「Air Rooftop」の経営者としても知られている一方、最近では自身がプロデュースするクロージングライン「VNTG 」も発表し、音楽シーンだけに留まらず幅広く活躍しており、今のうちから是非ともチェックしておきたいアーティストのひとりだ!

Written by MNN