ここ数年で東京を中心とした都市部では、クラブやライブハウス、ときには街をあげてハロウィンイベントを楽しむ風潮が高まってきており、今年も数々の仮装パレードやパーティ、ハロウィンイベントが開催されている。そんな中、iFLYERでは2017年10月28日(土)ハロウィン本番より一足お先に開催された「 PINK sensation 2017」に潜入! 


PINK sensation 2017とは、サンリオピューロランドで開催されるドレスコードがピンクオールナイトハロウィンイベントで、主催はなんとあのTAICOCLUBという、なんとも異色の組み合わせが楽しめる音楽フェスティバル。過去に開催された同イベントも、日本のフェスシーンの中でも一際異彩を放つものとして注目の的となっていた。

2016年度 サンリオピューロランドがハロウィン限定のハロウィンパーティナイト開催!DJ Hello Kitty出演!
2015年度 ハロウィンオールナイトイベント「PINK sensation」今年も開催決定!スチャ、Seiho、水カンら出演
2014年度 「PINK sensation HALLOWEEN PARTY」七尾旅人の出演が決定

 

サンリオキャラクターに興味がなくても…楽しめるの!?

しかし、筆者は一抹の不安を感じていた…サンリオといえば世界中から愛されるハローキティやマイメロディなどの超有名キャラクターの会社である。つまりサンリオキャラクターに興味がないとサンリオピューロランドは楽しめないのではないだろうか、と…。そもそもキャラクターに興味がなかったため、その拠点ともいえるサンリオキャラクターたちのめくるめくファンタジーランドにオールナイトで滞在…というのが、なかなかの苦行に思えたのだ。

恐らく「サンリオピューロランドのハロウィンオールナイトイベントに行きたい〜♪」と可愛く彼女におねだりされた男性諸君も、一瞬、筆者と同じ心境になるに違いない。


しかし、「俺、サンリオに興味ないし」とスカしている男性諸君は、行く前に覚悟していったほうが良いだろう。PINK sensation…それは、大量のサンリオ男子を生み出すイベントであった! イベントから帰る頃には目を輝かせてキャラクターたちの写真をバシバシ撮りまくるようになっているはずである。(少なくとも筆者はそうだった。) 

 

アーティストラインナップが秀逸!

TAICOCLUBといえば、日本のフェスの中でも音楽通を唸らせるアーティストラインナップで知られており、惜しまれつつも来年最後の開催が決定しているフェスである。
そんなTAICOCLUB主催のハロウィンイベントであるので、もちろんアーティストラインナップも間違いなしで安心。そのキュートな容姿からは想像もつかないDJ Hello Kittyのハーコーな選曲もさることながら、その他のアーティスト勢についても、音楽ファンはもちろん、音楽をあまり知らないサンリオファンが聞いても楽しめる絶妙なラインナップが揃い踏みでお見事の一言。


ZOMBIE-CHANGやDAOKO、ゆるふわギャングなど、裏原系おしゃれガールが間違いなく好きそうだけど音楽好きだって安心して聞けるガーリーでポップなアーティストから、DE DE MOUSEやSeihoといった通好みなのにライブ時には常に全力疾走のパフォーマンスが楽しいアーティストを投下してきたり、はたまた明け方にバッキバキでダークなミニマルテクノを操るELLI ARAKAWAを持ってきたりと、来る人全員をもれなく楽しませてくれるチョイスとなった。

 

トリッピーでドリーミング!
大人こそサンリオピューロランドに行くべきな理由

ハロウィンナイトは非日常。仮装やメイクして、誰もが“普段とは違う夜”を求めて街中でワクワク、ソワソワしているものだが、その点サンリオピューロランドはまさにハロウィンパーティにうってつけのシチュエーション。虹を渡ったその先にある夢の国…とばかりに、レインボーの電飾のエントランスから中に入ると、外の台風の大雨なんて忘れてしまうような快適に空調の効いた空間。


長いエレベーターを降りた先には、薄闇の中に数え切れないほどのLEDがピカピカと輝くメルヘンの世界が! 360度、どこを向いても完全にファンタジック! 昼間はキッズを感動させるメルヘンワールドだが、この日ばかりは浮き足立つ大人のメルヘンワールド。アルコールで酔った視界に映るサンリオピューロランドの風景は、完全にトリッピーでドリーミング。なぜ今まで自分はサンリオピューロランドに来なかったのか、と自問自答してしまうほど素敵な世界が広がっていた。


時折登場するサンリオキャラクターたち。飲み会で普段以上に異性が魅力的に見えるのと同じように、酔って音楽でテンションが上がっているときに見るサンリオキャラクターは更に魅力的…。等身大ハローキティ・マイメロディたちの破壊力の強いキュートさに理性が破壊され、黄色い叫び声を上げながら思わず駆け寄る人、サンリオキャラクターに抱きついてサンリオ愛を囁く人が続出していた。



 

女性に優しい! みんなに優しい! それが PINK sensation

筆者が「PINK sensation 、素晴らしい!」と感激したのは、オールナイトで楽しんでも飽きないばかりではなく「疲れにくい」イベントであるということ。 PINK sensation 2017には、メインステージ(ダンスフロア)とライブステージの2つのフロアがあり、ライブステージには椅子がたくさん設置されている。さらにフードコートも解放されており、こちらにもたっぷり椅子と机があるので、疲れた人が気軽に足腰を休めることができる。

また、真夜中にも関わらずアトラクションに乗れるのもワクワク感を煽ってくれるし、女性限定で入れる「ふわふわエリア」ではお疲れハロウィンガールたちが仮装姿のまま夢見心地で始発までスヤスヤ…良い夢が見れないわけがない。


朝まで疲れも忘れてバキバキに踊り狂うパーティも楽しいが、ゆる〜く楽しめる、みんなに優しいパーティ「PINK sensation」は、すべての大人たちにオススメできるハロウィンパーティだった。来年のハロウィンも待ち遠しい限りである。
 
©2017 SANRIO CO., LTD.

Written by きのや

PINK sensation 2017

日時:2017年10月28日(土)
会場:サンリオピューロランド(東京都多摩市落合1-31) ※京王線・小田急線・多摩モノレール 「多摩センター駅」
出演アーティスト:DÉ DÉ MOUSE、DAOKO、ELLI ARAKAWA、MURO、Qrion、ゆるふわギャング、ZOMBIE-CHANG and more...
Special Guest : DJ Hello Kitty
特設サイト:http://pinksensation.jp/