先日、渋谷Camelotで開催された「C’EST LA VIBE Release Tour」の一環として来日したTom Tygerにインタビュー!
実は日本への訪問は3度目となるTom Tygerは、今回は彼と同じくNicky RomeroのレーベルであるProtocol Recordingの常連である韓国人プロデューサー、RAIDENと共に来日。


彼らのコラボ曲C’est La Vibeは、今年開催されたUltra Japan 2017にてNicky Romeroがメインステージにて初披露している。 
 

Q:Axtoneから新しい曲をリリースする噂があるけど本当ですか? それはいつ頃、どんな楽曲になるのでしょうか?

Tom Tyger:
いつかはわからないけど必ずリリースする予定だよ。最初はシングルでリリースするはずだったんだけど、毎日毎日一生懸命楽曲を制作してデモを送っていたら、だんだん曲が増えたんだ。だからおそらくEPになると思う。今は最終的な微調整をしている最中だけど、現在進行中だよ。


Q:今後の展望について教えて下さい。

Tom Tyger:
今は自分にとって、すごく大事な時間だと思っている。なぜかというと、自分のミュージックテイストを少し変えようと考えているんだよね。でも、今までのTom Tygerのテイストも残したいと思っていて、なおかつ新しいテイストも加えたいと思っているんだ。20年後も音楽の世界で生きていきたいと思っているからね。フェスティバルやクラブで流せる曲、メジャーな楽曲ももちろんリリースしたいと思っているけど、それと同時に、自分の両親や家族とリビングルームで一緒に聞ける楽曲も制作したい。それが僕の今のゴールかな。
それから今後は、アジアや南アメリカ、それからフランスでももっとプレイしたいね。僕の名前、Tom Tygerと言う名前はフランス人っぽくないから、僕がフランス人だってことがみんなにあんまり知られてないんだよね…。だけどこれも僕のゴールのうちの1つだね。最近、僕と僕のチームでこれからの2年間のビジネスプランを練ったんだけど、これらが全てうまくいけば、必ず今より成長したTom Tygerになると確信しているよ。だからものすごくこれからが楽しみなんだ。


Q:今年、Tomorrowland で初プレイされましたが、世界で最も大きなフェスの一つでプレイできたことについてどう思いますか?

Tom Tyger:
Tomorrowlandでプレイできたことは素晴らしいことだと思うし、僕のキャリアになったと思う。だって今なら「Tomorrowlandでプレイしたよ!」ってみんなに言えるからね。Tomorrowlandで僕がプレイしたステージも物凄く良い場所で、そんな素敵なステージでプレイできると思っていなかったからすごく嬉しかったよ。それにプレイ自体もすごく良かったと思っている。
ただ僕はクラブシーンでずっと活躍していたから、クラブが大好きなんだ、だからフェスでプレイするのとはやっぱり少し違うよね。今年の夏にすごく素晴らしいクラブでプレイしたんだけど、ものすごくクレイジーで、でも今年の夏一番のギグだったと思っているよ。もちろんTomorrowlandのステージは水に囲まれていたステージでものすごく良かったし、雰囲気もいい意味でクレイジーだったし、沢山のDJやProducerの友達に会えたり、沢山の人がいて、本当に素晴らしかっと思っているけどね。



インタビューが行われたのは今年の10月で、その時はまだ「日本に行ってプレイしてみたい」と語っていたTom Tyger。まさかその2ヶ月後に実際に日本でのプレイが行われることになるとは夢にも思わなかったようだ。
インタビューの時点で既に多くの日本のファンからメッセージが届いていたようで、非常に驚いていたTom Tygerだが、彼の長いキャリアとこれまでの努力を考えると、なんら不思議なことではない。「有名なあの楽曲のリミックスを近日リリースするよ」と打ち明けてくれたTom Tygerの、今後の活躍からますます目が離せない。
 

LIVE REPORT

ライブでは、彼のヒット曲でもあるグルーヴィーなTribal Houseの楽曲、Dimini (Cartel Recordings)や、Delano (Doorn Recordings) をプレイ。他にも大ヒット曲 How Deep Is Your - LoveCalvin Harris & DisciplesFaded - Alan Walkerをプレイし、更に先日来日したばかりのDesiignerのヒット曲、PandaをTom Tygerテイストにしてプレイ! どのRemix、MashupもTom Tyger特有のダンサブルなテイストを感じられる曲調に仕上がっており、ファンにはたまらないセットだったのではないだろうか。


後半にかけては、Antoine Clamaran & Tristan Garner - Cancun Paradise (Tom Tyger Rework)Wake the Giant - Kryder & Tom Tyger RemixTokyo by Night - Hook n Slingをプレイし、ファンたちを楽しませた。
筆者は今回の日本公演以前にも何度も彼のプレイを見ているが、ステージでプレイしているTom Tygerは常に笑顔で、彼自身も純粋に音楽を楽しんでいるのが伝わってくる。今回もエネルギッシュで最高なセットとなった。


今回リリースされた楽曲であるC'est La VibeをTomが掛けると、Tom Tygerの前にプレイしていたRAIDENが再びステージに登場し、Tomと一緒にDJブースからオーディエンスを盛り上げた。ラストにはSave the World - Swedish House MafiaとBora - Tom StaarのMashupが披露され、1時間のセットの幕が閉じた。

 

Tom Tyger
Facebook https://www.facebook.com/tomtygerofficial
Instagram https://www.instagram.com/tom_tyger/?hl=en
Release info https://beunfolded.com/raidentomtyger.html

Photo Credit by LENNY BOOK​
Interviewer:Saori Milk