フランス・トゥールーズにあるナイトクラブ「O’Club」のダンスフロアで、10代の女性が男児を出産したとフランスの新聞 La Depeche が報じた。

このクラブのマネージャーである Marie-Helene は、従業員の一人がその緊急事態に気付いた際、クラブは丁度閉店時間だったため、パーティーの参加者はあまり残っていなかった、と語った。なお、陣痛に苦しみ、歩行が困難となった少女は、午前5時30分にはまだクラブのバーにいたという。

La Depeche によると、Marie-Helene が女性が出産していることに気づいたとき、事態は緊急を要していたため、救急隊員が電話越しにクラブのスタッフたちにどう対処すれば良いのかの工程を伝え、救急車が到着するまでの間クラブのスタッフたちがこの出産をサポートしたようだ。

「私たちは非常に迅速に対応しなければならなかった」と、Marie-Helene は語った。「母親はパニックにはならなかったものの、心配していた」

しかし、この10代の少女はすぐに健康な男児を無事出産し、その後救急隊が到着した。

▼こちらは EXPLORE People のもの▼

Marie-Helene は、この経験を通してクラブスタッフのチームはより強い絆で結ばれ、全員が涙を流したと語った。「パニックに陥らなかったのが良かったポイントだ。恐れることもなかった」とのことだ。

ダンスフロアで男児の母親になったこの10代の少女は、悩みを抱えた友人からクラブへ行こうと誘われ、彼女が気を逸らすのに役立つかもしれないからと考えてその誘いに乗ってしまったとのことだが、しかし Marie-Helene はその少女がアルコールを飲んでいなかったと付け加えた。

「彼女が私たちにその子どもの成長に関するニュースを教えてくれることを心から願っています」と Marie-Helene は生まれた男児について語り、更にその男児は O’Club に生涯フリーパスだ、と冗談を言ったとのことだ。