2020年に20週年を迎えた名盤15枚。前回お送りした前編に加えて、今回は後編をお送りしたい。
現在の音楽シーンのトレンドと比較しながら20年前の名盤の数々を聴いてみてはいかがだろうか?
 

8. Eminem -『The Marshall Mothers LP』

2000年5月23日にリリースされたアメリカのラッパー Eminem(エミネム)の2枚目のアルバム。グラミー賞受賞アルバムで、発売後の1週間で179万枚を記録、世界最多記録としてギネスに認定されている。Dido(ダイド)の楽曲「Thank You」がサンプリングされている曲「Stan」のビデオでは Dido 本人も登場、グラミー賞の受賞式でも披露された。 

 

9. Radiohead -『Kid A』

2000年10月2日にリリースされたイギリスのロックバンド Radiohead(レディオヘッド)の4枚目のアルバム。このアルバムからエレクトロニカサウンドを積極的に取り入れるようになった。イギリスでは発売1週間で30万枚以上売上、アメリカでも1位を獲得、日本でも3位に入り、全世界でヒットした。ローリング・ストーン誌が選ぶ「2000年代のベストアルバム100」、ピッチフォークが選ぶ「2000年代トップアルバム200」の両方で1位に選ばれている。

 

10. Coldplay -『Parachutes』

2000年7月10日にリリースされたイギリスのロックバンド Coldplay(コールドプレイ)のファーストアルバム。全体的にスローテンポで、ピアノ、アコギのメロディーが美しいアルバム。リリースと同時に全英チャート1位を記録すると、その後33週間連続でトップ10を果たしている。このアルバムは上で紹介したバンド Radiohead のアルバム『The Bends』、『OK Computer』から影響を受けているとされており、エレクトロニカを積極的に取り入れた『Kid A』のリリース時に離れた Radiohead のファンを獲得できたことで成功したと言われている。

 

11. PJ Harvey -『Stories From The City, Stories From The Sea』

2000年10月23日にリリースされたイギリスのシンガーソングライター PJ Harvey(PJ・ハーヴェイ)の5枚目のアルバム。1995年にリリースしたアルバム『To Bring You My Love』に続き2番目に商業的に成功したアルバム。音楽評論家からは賞賛を受け、2001年のマーキュリー賞を含む様々な賞を受賞した。イギリスとオーストラリアではプラチナ認定をうけ、彼女の最高作品の一つだ。

 

12. U2 -『All That You Can’t leave』

2000年10月30日にリリースされたアイルランドのロックバンド U2 による10枚目のスタジオアルバム。音楽評論家からの評価が高く、1200万枚以上を売り上げた。シングルカットされた曲が全てヒットし、7つのグラミー賞を受賞した。ロリング・ストーン誌の「史上最高のアルバム500」では280位にランク付された。

 

13. Queen of the Stone Age -『Rated R』

2000年6月6日にリリースされたアメリカのロックバンド Queen of the Stone Age(クイーン・オブ・ザ・ストーン・エイジ)の2枚目のアルバム。商業的に成功を納めたアルバムで、イギリスをはじめ世界各国でヒットした。アルバムからは「The Lost Art of Keeping a Secret」と「Feel Food Hit of the Summer」がシングルカットされ前者が彼らを人気バンドにしたシングルだ。

 

14. Linkin Park -『Hybrid Theory』

2000年10月24日にリリースされたアメリカのロックバンド Linkin Park(リンキン・パーク)のファーストアルバム。2017年に亡くなったボーカル Chester Bennington(チェスター・ベニントン)の薬物乱用や、両親との絶え間ないいざこざ、離婚など思春期に経験したことがアルバムのテーマとなっている。アメリカではプラチナ×11の認定を受けた大ヒットアルバムで、他の15カ国でもトップ10に入り世界中で3000万枚以上を売り上げた。

 

15. Fatboy Slim -『Halfway between』

2000年にリリースされたイギリスのプロデューサー Fatboy Slim(ファットボーイ・スリム)の3枚目のスタジオアルバム。ゲストには Macy Grey(メイシー・グレイ)、Bootsy Collins(ブーツィー・コリンズ)などが参加している。シングル「Sunset (Bird of Prey)」では、Doors(ドアーズ)の Jim Morrison(ジム・モリソン)の伝説のポエトリーリーディング ”Bird of Prey” をサンプリングしている。