音楽ストリーミングサービス Spotify(スポティファイ)は、2020年7月1日からサードパーティー製の DJ ソフトとの連携ができなくなるとのことだ。
このニュース元は、iOS 向けの人気 DJ ソフト「djay」の開発者である Algoriddim の投稿である。


https://www.algoriddim.com/streaming-migration

「2020年7月1日より、Spotify のはサードパーティーの DJ ソフト/アプリから再生できなくなる。2020年6月末までは djay で Spotify を使用することができます。その間に、私たちは新しいストリーミングサビースの導入を予定しており、あなたたちが愛する素晴らしい音楽の全てをミックスし続けることができ、さらに新しいコンテンツや機能を追加する予定だ。」

と Algoriddim はコメントしている。

これは、市場でもっとも有名な DJ アプリの一つとして Spotify と連携していた djay にとっては大きな痛手となる。ただし、Spotify が使えなくなったとしても、Tidal や SoundCloud を利用することは可能で、投稿の下部では Spotify のプレイリストやトラックをこれらを他のサービスに転送するためのツールも紹介されている。

Algoriddim は他の多くの企業よりもずっと以前からストリーミングサービスと DJ ソフトを連結させてきている。今後は他の DJ ソフトも連携できるようになるとのことで、SoundCloud は2018年に Serato DJ と連携、Pioneer DJ は昨年ストリーミングが可能なスマートフォン DJ 用のコントローラーをリリース、Denon DJ は Wi-fi に接続可能で Tidal が利用できる製品をリリースしている。

上記のように、Tidal と SoundCloud は柔軟にさまざまなソフトと連携している。一方の Spotify は、djay 以外の DJ ソフトとの連携は2017年に既にできなくなってしまっているため、これで djay との連携ができなくなれば、実質上全ての DJ ソフトで Spotify を使用することが不可能となることを意味している。

今後 Spotify が自社で DJ ソフトをリリースするならそれもおもしろいが、DJ TechTools によると、Spotify のライセンスには ”2曲同時のストリーミングができない” という制限があるとのことで、これが Spotify の DJ ソフトとの連携を阻んでいるのではないかと見られている。