コンタクトレンズやアイケア製品を販売する英国の企業 Vision Direct が OnePoll に委託して行った、イギリスの2,000人の成人を対象とした世論調査にて、人々が平均してコンピューターやスマートフォン、テレビの画面を見つめることに34年という驚異的な時間を費やしているということを発表した。

研究者によると、18歳〜81歳までの一般的な成人の寿命の間、1日13時間以上もの間、人々は画面を見続けているとのことだ。これは、合計すると毎年4,866時間に達し、62年間ではなんと301,733時間にも及ぶ。この数字は、新型コロナウイルスのパンデミック中に急上昇しており、世論調査では、この期間にビデオ通話が2倍となったことが判明している。


この調査では、回答者の半数以上が、画面を見続けている時間が目を疲れさせていると回答。しかし、その一方で疲労を自覚しているにも関わらず、10人中4人は視力を休めるために画面を見るのをやめることは滅多にない、と答えており、またこの調査対象の12%は休憩を取らないと答えているとのことだ。

この調査では、平均的な大人は目覚めてから20分以内に画面を見始め、回答者のほぼ3分の1が5分以内にデバイスの電源をいれるとのことだ。

更に研究者たちは、大人が画面を見ている時間のほとんどがコンピューターの前にいる時間であると述べており、1日4時間ん今日がラップトップを見るのに費やされているのに対し、テレビに費やされている時間は3時間半であるという。なお、携帯電話の画面を見続けている時間は3位に止まり、平均して1日2時間25分が費やされているという。


世論調査では、画面を見続ける時間は1日のうち13時間を超えるとの平均的な回答を得ているが、回答者はその時間の半分が生産的に使用されていると考えている傾向があるようだ。

また、子を持つ親の10人に4人は、子供が画面を見ることに時間を費やし過ぎていると答えているが、しかしそれらの両親の3分の2は、子どもたちに画面をオフにするよう指示する際に自分が偽善者であるかのように感じていると述べた。
また、カップルの4分の1は、パートナーが画面を見る習慣の時間を巡って喧嘩しているという。

「画面を見る時間にはプラス面とマイナス面があるが、使用を制限するタイミングを意識している限り、長期的なダメージはない」と、Vision Direct の Dumaine 氏は述べている。

また、この調査を実施した Vision Direct では、画面を見る全ての人に対して「20 - 20 - 20ルール」を推奨している。このルールは、20分ごとに休憩を取り、20秒間目を逸らし、少なくとも画面から20フィート(約6メートル)離れたところに視線を向けるというものだ。