窪田製薬ホールディングス株式会社の子会社であるクボタビジョン・インクが、ウェアラブル近視デバイス「クボタメガネ」の開発を加速させているという。

近視の多くは、網膜の手前にピントが合って遠くが見えにくくなるとのことだが、この「クボタメガネ」をかけることにより、角膜から網膜までの長さである「眼軸長」が短縮することが確認されたとのことで、それによって近視予防への応用が期待されているらしい。


クボタメガネでは、このテクノロジーを「クボタメガネ・テクノロジー」とし、今後ウェアラブル近視デバイスの開発を加速、今後はスマートメガネ、スマートコンタクトレンズにも応用し、実用化を目指していくという。


同発表では「メガネのいらない世界を作る」、またクボタメガネ代表執行役会長、社長兼最高経営責任者の窪田良博士コメントでは「まずは近視の撲滅を目指してまいります」との言葉もあるため、はっきりとは明言されていないものの、端的に言えば近視治療に有効なデバイスと見て良いだろう。


近視は、2050年には世界の約半数の人が陥ると予測されている疾患。
特に、日本、中国、香港、台湾、韓国、シンガポールといった東アジアの国々で近視が急激に増加中であり、ソウルではなんと19歳男性の96.5%が近視であるというデータも示されているとか!

近視、特に強度近視患者の増加は大きな社会問題の一つとなっているが、日本で薬事承認を受けた治療法はまだないため、この「クボタメガネ」には大きな期待が寄せられている。
 
窪田製薬ホールディングス株式会社について
当社は、世界中で眼疾患に悩む皆さまの視力維持と回復に貢献することを目的に、イノベーションをさまざまな医薬品・医療機器の開発及び実用化に繋げる眼科医療ソリューション・カンパニーです。当社100%子会社のクボタビジョン・インク(米国)が研究開発の拠点となり、革新的な治療薬・医療技術の探索及び開発に取り組んでいます。当社独自の視覚サイクルモジュレーション技術に基づく「エミクススタト塩酸塩」においては、糖尿病網膜症およびスターガルト病への適応を目指し、開発を進めております。また、網膜色素変性における視機能再生を目指す遺伝子療法の開発や、在宅・遠隔医療分野(モバイルヘルス)における、クラウドを使った医療モニタリングデバイス(PBOS)の研究開発なども手掛けております。
(ホームページアドレス:http://www.kubotaholdings.co.jp