世界的なパンデミックが激化する中、一部の企業はこの状況に適応しようと立ち上がっている。

英・SSD Concerts は、ニューカッスルの「This Is Tomorrow Festival」の主催者と協力し、ソーシャルディスタンスを保ったライブ会場をイギリスに計画しているとのことだ。

「Virgin Money Unity Arena(バージン・マネー・ユニティ・アリーナ)」という名称のこのライブ会場は、来場者が新型コロナウイルスと接触する可能性を極力減らし、ライブイベントを楽しむことができる安全な環境を作り出すことに注力した会場となっている。
来場者はそれぞれ、2mずつ離れた視聴エリアからライブを鑑賞し、フードやドリンクは事前注文制、トイレは一方通行にして人と人との接触を極力減らすようにしているそうだ。

Virgin Money Unity Arena は、音楽からコメディーまで様々なライブイベントが開催される予定となっているとのことだ。

また、Mixmag の取材に対し、Virgin Money Unity Arena のマネージングディレクターの Steve Davis は、この新たな会場について次のように述べている。

「我々が予定していたコンサートは、全て今年の後半に延期され、全ての会場が閉鎖されたが、SSD のスタッフには(ライブを)継続する意欲があった。
そして(新型コロナウイルスの収束以前であっても)音楽なしではいられないので、我々は安全かつ責任を持って音楽をイギリスの人々の元へと戻す方法だけを考えていた。
我々は、ソーシャルメディア全体で多数のライブセッションと DJ セットをホストし、地元のアーティストをサポートし、NHS(National Health Service……イギリス政府が運営する国民保険サービス) のための資金を集めてきた。イギリスがゆっくりとロックダウンから抜け出した今、我々は更に一歩(その計画を)進めていく」


この会場の夏のラインナップは、7月7日に発表されるとのことだ。