Time によると「音楽は気分を明くるくし、憂鬱な気分になる事を防いでくれる効果がある」と様々な研究結果により判明している、とのことだ。また、音楽は血流を改善し、ストレスの原因となっているホルモンを低下させ、痛みを和らげる効果もあるとのこと。手術前に音楽を聴けば、手術後の回復にも良いようだ。

音楽はなぜ良いのか?

ウエストバージニア大学公衆衛生学部、疫学教授である Kim Innes 氏によると、音楽はポジティブな気分、感情のコントロール、注意力、そして記憶力に関わる神経科学や脳の構造に良い変化を促すように「選択的な活性化」をしてくれるそうだ。

Kim Innes 氏は、2016年に行った研究にて、認知機能が低下し苦しんでいる高齢者において、音楽を聴くことで気分や幸福感が高まり、ストレスに関連する数値が改善させる事が明らかになっている。だが一方音楽を聴くと動揺したり落ち着きを失わせたりするという研究結果もある事がわかった。

間違った音楽は逆効果

ニューヨークのルイス・アームストロング音楽・医学センターの准教授で所長の Joanne Loewy 氏によると「ランダムな音楽を聴くよりは無音の方が良い」と発表している。 Joanne Loewy 氏らが抽出した過去のデータによると、古い音楽をかけると、ストレスレベルを引き上げてしまう可能性があるとのこと。例えば、幼い頃見た古いホラー映画、怖い昔話の時に流れていた「不気味な音楽」を聴くと、不安な気持ちに火がついてしまうそう。

適切な音楽を聴こう

ストレス軽減、元気を出したいとき、精神的に弱っているときに音楽を聴くのであれば、自分が持っている音楽の中でどの曲が1番適しているか想像が付くだろう。「感情的な生活に差しかかった時に、適切な音楽を聴くとそれを回避し、理性的な側面を保つことができるのは、普段は隠されているが、私たちが保つ手段の1つである」と Daniel Levitin 氏は述べている。

リラックスしたいときにお勧めの音楽

雨音、雷音、自然の音などを聴くとリラックス効果が高いと言う。また、このような音と一緒にジャズ、クラシックなどをミックスして聴くことにより、更にリラックス効果が高まるそうだ。
また、一般的にスローテンポ、クラシックミュージック、柔らかめのポップスなどの音楽を聴くと、よりリラックスさせてくれて、ストレス軽減にも効果があるそうだ。