世界3大フェスティバルの1つである、アメリカ・マイアミで開催されているダンス・ミュージックフェスティバル "ULTRA Miami" だが、2020年度は、他のフェスティバルと同様に新型コロナウイルスの影響で開催されなかった。ULTRA Miami は毎年3月に開催されているため、大型フェスティバルとしては2020年、最初にキャンセルとなったフェスである。


その ULTRA Miami の親会社である "Event Entertainment Group" が、ULTRA Miami 2020年のステージングを担当するはずであったステージング企業 AG Production Services(AG・プロダクション・サービス)を相手取り、80万ドル(日本円:8,300万円)の訴訟を起こした。

ULTRA Miami と AG Production Services は、約160万ドル(日本円約:1億6,500万円)の契約を交わしている。フェスティバルが開催する前に、ULTRA は頭金として AG Production Services に約8,300万円を支払っていた。

だが3月4日、ULTRA Miami は公式に開催延期を発表。開催予定日から16日も前だったのにも関わらず、AG Production Services は、頭金の返金を ULTRA に行わなかったとのことだ。

EDM Tunes によると「AG Production Services は既に頭金を、会社社員の給与や、(ステージを建設するため)装置、トラック、ホテル、交通費などの人件費として既に使用してしまっていると、 ULTRA に伝えているとのことだ。だが、ULTRA はこの内容を否定。理由は、会場へはもちろん、マイアミにステージ設置に必要な機材や貨物などは一切到着していないと公言している。

11月19日の現時点では、2021年度の ULTRA Miami は3月26日~28日に開催予定となっているが、新型コロナウイルスが世界的にまだ収束していない現状から見て、2021年度に ULTRA Miami が開催されるか否かはまだ未定の状態である。

ULTRA Miami

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