新型コロナウイルステストを自宅で行えるキットが購入できるタッチレスな自動販売機が、アメリカ・ニューヨークに登場した。
1月25日にプレ・オープンし、2月の第1週目に正式ローンチとなる。この新型コロナウイルス検査キット自販機は、大規模な店舗が立ち並ぶミッドタウンのヘラルドスクエアに設置されるとのことだ。
 

この自動販売機は、バイオテクノロジー企業の Wellness 4 Humanity(W4H)と、ソフトウェアハブSwyft Inc.によるプロジェクトで、イギリス、香港、ラトビア、カルフォルニア大学サンディエゴ校でも同様の自販機が設置されるという。先週には、この自販機の一号機がオークランド国際空港内に導入された。

W4H によると、ニューヨーク市の中心部では、間もなく2種類のテストキットが利用可能となるとのことで、どちらも FDA(アメリカ食品医薬品局)により承認されたものとなる。

片方は唾液による PCR テストで、検査後に研究施設に送付する必要があり、送付後48時間以内にモバイルアプリを介して結果が送信され、研究施設への送料は無料となっている。
もう一つが鼻やのどの奥といったウイルスが付着する部分を細い綿棒で拭って検査する迅速抗原検査のホームキットで、こちらは研究施設に送る必要がなく、15分という短時間で97.4%の正確な結果が出るとのことだ。

これらのキットは最低119ドル(約12,000円)で販売されると見られているが、コストは需要や製造量によって変動するようだ。

W4H は数ヶ月以内にロサンゼルス、シカゴ、サンフランシスコ、デンバー、その他の主要都市にも同様の新型コロナウイルス検査キットの自販機の設置を予定しているとのことで、ライブ会場、ショッピングモール、大学のキャンパス、ミッドタウンの旗艦店等に設置されるとのことだ。
更に、国内の全ての主要空港とも交渉中とのことで、同社は「この新たなテストシステムが大規模な集会やフェスティバルが、パンデミック以前の開催状況になるべく早く戻るために役立つ」と自負しているとのことだ。

日本ではPCR検査の拡充により陽性者が増え、逆に病院が収容者でパンクしてしまう等の声も出ているため、気軽に検査ができるキットの自販機での販売にはまだまだ縁遠い状況かもしれないが、感染がいつまで続くのかの見通しが全く立たない中、感染拡大を防止するためにもっと気軽に検査したいと考えている人々の声も多いため、近い将来、もしかすると東京等の街に設置される日が来るかもしれない。