一般社団法人日本レコード協会が、違法音楽アプリ等音楽視聴に関する調査を昨年11月に実施した。

それによると、昨年10月1日に、違法音楽アプリなど違法なコンテンツに誘導するサイトやアプリの規制を強化する改正著作権法の施行後、違法音楽アプリ(MusicFM、MusicBox)の利用者数は、昨年3月の246万人から9月時点で81万人に減少し、10月以降ではさらに64万人にまで減少、3月時点での利用者数246万人と比べ、約4分の1まで減少したとのことだ(2020年11月時点)。

しかし、2020年10月以降も、依然として違法音楽アプリ利用者数は人口推計で約64万人おり、若年層中心に違法音楽アプリの利用は続いているようだ。



「違法音楽アプリからアーティストにお金が支払われている認識」では、違法音楽アプリがアーティストに還元がないと理解して利用している利用者は、2020年10月以降利用者で39%、2020年9月までの利用者では50%にのぼった。
また、アーティストへの支払いがないと分かったとしても40.0%が利用すると回答しているが、アーティストが反対する場合の利用意向は29.0%まで減少する。
 

なお、改正著作権法の認知率は全体で46.0%。「人に説明できる」「理解している」に絞ると、割合は26.6%となった。
また、違法音楽アプリをやめた理由として「著作権法改正を知ったから」と回答した割合は16.0%にのぼったとのことだ。
 
 
<調査概要>
調査方法:インターネットWEBアンケート調査
調査期間:2020年11月27日~12月1日
調査対象:12~69歳男女、全国20,000サンプル
調査会社:MMDLabo 株式会社(MMD 研究所)

●本件プレスリリースページ URL https://www.riaj.or.jp/news/id=289
●報告書掲載ページ URL https://www.riaj.or.jp/f/pdf/report/app/app2020.pdf

※前回(3月)調査については、以下リリース内容をご参照ください。
▼無許諾音楽アプリに関する利用実態調査結果について(2020年9月15日プレスリリース)

※違法音楽アプリ根絶を目的に開設した特設サイトは以下よりご覧ください。
▼特設サイト「あの音楽アプリは、もう違法。」