3月の初め、Spotify(スポティファイ) と韓国のエンターテインメント企業である Kakao Entertainment(カカオ・エンターテインメント)とのライセンスの有効期限が切れたため、 KAKAO が配信する IU、MAMAMOO、Cherry Bullet、Cravity といったアーティストの曲が Spotify にて利用できなくなった。
しかし、現在両社は契約を更新したとのことで、再びそれらの K-POP 楽曲が順次 Spotify 戻ってきているようだ。

3月11日、Spotify の広報担当者は以下のように述べている。

「Kakao Entertainment のコンテンツとアーティストが再び Spotify に戻ってきました。これにより、世界170カ国3億4500万人以上のリスナーが、愛する音楽を再び楽しむことができます」

Kakao Entertainment の担当者も、新たな合意について、以下のように述べている。

「Kakao Entertainment は Spotify と契約を結び、音楽コンテンツを Spotifyに順次提供して、国内外でサービスを提供する予定です」

「Spotify を含む世界中の多様なパートナーシップを通じて、Kakao Entertainment は、世界中の音楽愛好家がアーティストや音楽コンテンツに簡単にアクセスしてK-POPを楽しむことができることを望んでいます。」

Spotify は当初、2月28日にマスコミに「ライセンスの有効期限が切れたため」3月1日から Kakao のカタログを世界中のユーザーが利用できなくなると発表。当時、Spotify は「過去1年間に渡って」契約の更新に取り組んでいたと述べていた。

しかし Kakao は、国内と世界の音楽と同時に扱うことを要求する Spotify の確固たる方針がハードルとなっており「まだ Spotify と交渉中」であると主張。

しかし、SNS 等でファンとアーティストの両方からの批判の声が上がり、中には「誰が責任を負っているのかに関わらず、企業が芸術から得られる利益に固執するさいに苦しむのは、なぜ常にアーティストやファンなのか?」と Twitter に書き込むシンガーもいたとのことだ。

そして、Kakao は「当初提供されたものと劇的に異ならない条件で」交渉に応じることになったようだ。
既に順次アーティストの曲は Spotify に戻ってきているとのことで、例えば Epik High の楽曲も、元のストリーミング番号が失われたものの、最終的に3月2日に Spotify に再アップロードされている。

Spotify は今年2月1日に韓国でローンチされたが、 Kakao の親会社が所有・運営する Melon を含む韓国のいくつかのレーベルが、Spotify 市場への参入が遅れているとのことだ。