スペイン・イビザ島で開催されるパーティーのチケットのみを販売している Tickets Ibiza が、ユーザーがイビザ観光またはイビザで行われるクラブに2021年度に行くかどうかを調査した結果、回答者の92%が2021年もイビザに訪問するとの調査結果が出たと報告した。


この調査に参加したのは全790名、うち79%が英国からで、過半数以上が18歳〜34歳までの世代となっている。そのうち75%が屋内、屋外でのパーティーに参加することに対して懸念を持っておらず、20%、屋外のみでのパーティー参加を希望。5%は VIP  テーブルなど自身のスペースを保てるクラブ内でだけの遊びを選択すると回答したそうだ。

そもそも質問に答えているのは根っからのイビザ好きを対象にしているため、この数字も驚くほどのことではないのかもしれないが、それにしても新型コロナ禍が猛威を振るったばかりの国の一つであるイギリスでの回答者が79%を占めているという中で、この数字は若干呑気過ぎる回答である気がしないでもない……。


コロナ終息後に備え、世界は安全にダンスフロアが再開できるように様々な対策を取っている。多くの会場が行なっている対策としては、会場に入場する前に行われる新型コロナ感染症の簡易テストだ。
回答者86%がこのテストを受けることは問題ないと回答。また回答者82%が会場に入場する際にワクチン接種済みの証明書または新型コロナウイルスの陰性証明を提出しても良いと答えている。
しかし反対に、67%の回答者がマスク着用が必須であるならばクラブには行かないとも回答している。

イビザ島は、クラブだけでなく街並みやビーチなど、観光するには素晴らしい場所であるものの、回答者の40%が、万が一イビザのクラブが閉鎖されたままなのであればイビザには訪問しないと回答。
またこの調査ではどのクラブが好きかという質問もしたそうで、回答者の多くは Ushuaïa、Hï Ibiza そして Amnesia と回答、人気のパーティーは、Glitterbox や David Guetta の F*** ME I’M FAMOUS そして、elrow となっている。
 
イビザ島は、ワクチン接種済の証明書(ワクチン・パスポート)を所持している観光者を受け入れる、ヨーロッパで最初の場所となることを目指している。同時にイビザ島の自治体は、イビザ島居住者の大半が、初夏までにワクチンを接種できるだろうと予測しているとのことだ。

スペインの Pedro Sánchez(ペドロ・サンチェス)首相は、晩夏までにスペイン国民の70%のワクチン接種を完了したいと宣言しており、計画通りに行った場合は来年の春から観光業界を再開させ、それが世界での観光業再開の兆しになるだろうとコメントしている。

イビザ島のいくつかの会場は既にプールサイドパーティーを5月17日から再開することを発表しており、他のいくつかの有名クラブも6月からの再開を目指しているそうだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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もしヨーロッパやアメリカに今夏行こうと考えている方は、渡航規制ももちろんだが、ワクチン・パスポートについて等、きちんと下調べする必要がありそうだ。日本政府の対応次第では、せっかく現地に行ってもクラブやライブ、その他の場所に入れてもらえない可能性も大いにある。