今年2月頃アメリカを皮切りに話題となったトークアプリ「Clubhouse(クラブハウス)」にて開催されたトーク番組「Good Time Show」にスコットランド出身のグラミー賞受賞アーティスト、Calvin Harris(カルビン・ハリス)が登場、現在、音楽業界を賑わせている「NFT」について自身の見解を発言したと Billboad が報道している。

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「NFT」とは英語で Non-Fungible Token(ノン・リファンダブル・トークン)の頭文字をとったものである。日本語では「代替不可能なトークン」と訳される。この NFT として販売される「芸術」や「音楽」などのデジタルコンテンツの所有権を購入することができる。

ダンスミュージック業界のプロデューサーも続々と NFT にて作品を販売し始めているが、中でも Steve Aoki(スティーブ・アオキ)は、世界で最も売れている NFT アーティストだという。更に、3LAU(ブラウ)は自身のアルバム「Ultraviolet」を NFT にて2月下旬に発売し、1,160万ドル(日本円:約12億8,403万円)の利益となったといったニュースも報道された。

▼ 3LAU 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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■ Calvin Harris、NFT にて「TECHNOFISH」をリリース

Calvin Harris がミュージックビデオ・ディレクターの Emil Nava(エミル・ナヴァ)とコラボした「Technofish」の NFT は、現在オークションにかけられている。2人はこの作品と NFT への取り組みの促進のため Clubhouse 内の「Good Time Show」に出演したとのことだ。
Calvin Harris と Emil Nava が初めてコラボしたのは Ellie Goulding(エリー・ゴールディング)とのコラボ曲「I Need Your Love」で、以降2人は、22本のミュージックビデオの他にも様々なプロジェクトを共に制作しているそうだ。
   

■ Calvin Harris、「NFT」についてコメントを述べる

Good Time Show に出演した Calvin Harris と Emil Nava は、NFT について下記のようにコメント。

ビジュアル面について、僕と Emil がお互いに大きな愛を感じているものは「自然」なんだ。
僕たちは常に全ての中で探求してきた……僕たちが一緒に何を作ることができるかを話し始めたとき、必然的にすぐに私たちは「自然」について考え、ビジュアルに結びつけるような「感情」について考えた。そして、僕たちは最終的に素晴らしい自然の魚に恋をして、このアイディアに結びついた。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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また、音楽業界における NFT の将来性について尋ねられた Calvin Harris は下のようにコメント。

僕が最初に NFT について知ったとき、NFT がどんな可能性を持つものなのかちゃんと想像できなかった。たぶん多くの人がそうだと思うけど……それで、僕は「おお、これは全く新しい創造性のあるツールだ」と思った。それに、ラジオやストリーミング、レーベル会社やそういったものに全く邪魔されないものでもある。自分が好きなものを自由に発表できる新しい冒険だと思った。だけど、音楽はそうあるべきなんだけど、実際は違うよね。

どんな無名のアーティストでも、彼らの音楽の所有権を持ち、それを文字通り、好きなように、望むままに何でもできる。そしてそれを人々に決定してもらう。それはとても素晴らしく、ダイレクトなやり方のように思えた。僕たちもこれに参加するべきだと思ったし、みんな参加するべきだと思う。きっと、これは音楽業界に革命を起こすことができるものだと思う。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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多くの EDM アーティストたちも参加し始めている NFT。今後、音楽業界において NFT が主流となる日が来るのもそう遠くないのかもしれない。
 

Calvin Harris

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