世界から遅れをとっているとはいえ、ここ日本でも徐々に新型コロナウイルスワクチンは高齢者を中心に普及し始めている。
一方で、ワクチンの副作用やワクチン接種後の死亡数などもメディアに大きく取り上げられるようになってきた。

厚生労働省は、日本国内で現在までに報告されているファイザー社製の新型コロナウイルスワクチン接種後の死亡者数は5月26日現在の時点で85人と報告しており、この死亡者数の中には25歳という若年層から102歳という高齢者までいるため、健康的な若い人でもワクチンの副作用によって死亡する例があるとして、ワクチンに対する警戒心を強めている方も多いことだろう。

しかし、実はこのワクチン接種後の死亡者数85人の死因を逐一調べてみると、新型コロナウイルスに関係ないような死因まで含まれている。他人の死が絡んでいるので面白がってはいけないが、しかしなんとなく興味深いため、iFLYER では新型コロナウイルスワクチン接種後の死因について、死因別に統計を取ってみた。なお、死因については複数の症状が併発し死亡している場合、最も死因に近そうなものをカウントした。
なお、死亡例以外にも、146件がアナフィラキシーに該当しており、これは約4万1900回に1件の割合だったという。

日本国内で新型コロナウイルスワクチン接種後に死亡した85人の死因一覧

くも膜下出血 7名
脳出血 4名
脳幹出血 1名
脳幹部出血 1名
脳幹梗塞 1名
脳梗塞 4名
脳室穿破 1名
急性心不全 2名
心室細動 1名
化膿性脊椎炎 1名
心肺停止 11名
心不全 3名
心疾患 1名
心疾患疑い 2名
心臓突然死 1名
心臓突然死の疑い 1名
心タンポナーデ 1名
急性大動脈解離心タンポナーデ 1名
虚血性心疾患疑い 1名
虚血性心疾患 1名
狭心症の疑い 1名
心筋梗塞 2名
心破裂 1名
胸部大動脈解離 2名
胸部大動脈破裂 1名
急性心臓死 1名
急性心筋梗塞 4名
肺血栓塞栓症 1名
肺動脈血栓塞栓症 1名
肺塞栓 1名
敗血症 1名
腸閉塞 1名
不明 5名
窒息 4名
誤飲性肺炎 1名
喘息 1名
老衰 6名
脱水 1名
自殺 2名
溺死 1名
発熱 1名

上記を見ると「え〜、85人も副作用で死んでるの!?」と思い込んでいた方は、少なくとも窒息、自殺、溺死等は数字から省いた方が良さそうだ。
若者もいるとはいえ、ほとんどが70歳以上の高齢者であるため、誤飲性肺炎や老衰等も多い。

ただ、やはり不安を感じさせられる点としては、まだワクチンと副作用による症状の因果関係がはっきりと明かされていないこと。中には「政府は死亡がワクチンによるものだと認めてしまうと、予防接種健康被害救済制度で死亡一時金 4,420万円を支払わなければならないから、因果関係を認めないだろう」と推測している人もいる。また、ワクチン接種が始まってから間もないため、様々な点が不透明なままであることも不安要素となっている。

一方で、ワクチンの普及が進んでいるアメリカをはじめとする海外各国では、既にワクチンによって重傷者数、死亡者数を抑えられているというデータもあり、市民の中にもそれを身をもって実感している人は多いとのことだ。

果たして何を信じ、何を選択していくのか……我々は、その重大な選択を迫られている。