マイアミで開催される Ultra Music Festival は、長らくマイアミの「Downtown Neighbors Alliance(12の住宅コミュティを代表する近隣組織)」との間で、UMF によるフェスティバルの建設スケジュールや公園の封鎖、交通管理、騒音等の一連の問題で激しい争いを繰り広げていたが、ようやく和解に至ったようだ。

両者間の間で、これら一連の問題に対処するための「コミュニティ標準プログラム」の実施が発表され、この合意により「UMF と地元住民が共存できるようになると信じている」と Downtown Neighbors Alliance の会長である James Torres は述べている。

1999年以来、マイアミ市内で開催されてきた UMFM は、プレイされるダンスミュージックによる激しい低音や地元のインフラに混乱をもたらし、地元住人たちを長らく悩ませてきた。
騒音に対する苦情を理由に、マイアミの当局者らは最終的に2018年にベイフロントパークでの開催から UMFM を追放し、主催者はマイアミのバージニアキー島にフェスを移転せざるを余儀なくされたが、バージニアキー島で開催された際には、Ultra の担当者はこのフェスについて「十分ではない」という見解を発表、また、同社はマイアミ市とのライセンスを自主的に終了した。

関連記事
>>【ULTRA MUSIC FESTIVAL】2019年は大渋滞発生、そして2020年の開催が決定!次回の会場はどこに…?

>>Ultra Music Festival が「今後はマイアミで開催しない」とオフィシャルで発表、次回開催地候補は…?

>>今後マイアミで開催しないと発表があったULTRAの次回開催候補地、まさかのマイアミ・ビーチに逆戻り!?

>>Ultra Music Festival、チケット返金騒動に引き続き2021年の開催に関して暗雲が……果たしてマイアミで開催できるのか!?

>>【ULTRA MUSIC FESTIVAL】結局、 2020年の開催地はBAYFRONT PARKに戻ることに


2020年、Downtown Neighbors Alliance  が、マイアミデイド巡回裁判所にて Ultra に対して訴訟を起こし、ベイフロントパークでフェスティバルを主催しようとしている市議会の投票を阻止しようとしていたが、長年の確執はここに解決されたようだ。

Ultra のスポークスマンは以下の声明を発表。

この開発はついに、当事者間の継続的な協力関係を確立するための扉を開くが、それは長い間遅れていた。
Ultra のリーダーシップは、地元の住民のライフスタイルに対応することと、マイアミの都会の中心部で大規模かつ最先端の音楽作品をホストすることのバランスをとることで、地元の住民と緊密に協力することを光栄に思う。

彼はまた「この合意により、マイアミとその文化が "世界のダンスミュージックの首都" として更に紹介される」と述べた。
次回のUltra Music Festival Miami は、2022年3月25日〜27日にベイフロントパークで開催予定となっている。