米国の Sony Music(ソニー・ミュージック)が、2021年の第1四半期の収益を発表した。それによると、収益は18億2000万ドルで、これは昨年の数値と比較して54%増に相当し、驚異的な収益増加となっているそうだ。
この結果は、逆に言えば2020年が音楽レーベルにとってどれほど厳しい年だったかと、その後レーベルがどのように回復し始めているかを表したものとなっている。

そして、今年印象的な収益増加を見せたのは、レーベルだけではないのことだ。音楽出版の収益も著しい増加を見せており、第1四半期の総額は4億3,040万ドルとなり、2020年度と比較して51.6%の上昇となった。なお、音楽ダウンロードの収益は昨年に比べ僅かに減少し、7700万ドルから6170万ドルへと下降したとのことだ。

一方で、アメリカにおけるフェスティバルのプロモーターは、依然として新型コロナウイルスのパンデミックによる政府の設けた集会と移動と制限によって最も苦境に立たされており、音楽業界で最も被害を受けているセクターの一つであり続けている。パンデミックの規制緩和を今だに待ち続ける状況下であるため、大規模フェスティバルの多くは今だに保留中、または2022年に延期されている。