オーストラリアのライブ音楽業界団体は、ライブ産業が壊滅的となってしまった2020年を踏まえ、2021年の夏はライブ音楽イベントの開催がオーストラリアにて可能となるような保険制度を確立するように政府に求め、イギリス式の保険制度を導入するように要求、これにより、今夏にフェスティバルがキャンセルせざるを得ない場合、オーストラリアのライブ音楽業界は財政的に政府から支援されることになるそうだ。

支援の対象となる組織の中の一つ「ARIA」と「PPCA」の CEO を務める Annabelle Herd は、以下のように説明している。

「イギリス政府の支援計画は、オーストラリアの連邦政府、州政府、および準州政府が(イベントの)キャンセルの波と収益の損失に続いて、ライブ音楽業界に切望されていた信頼を提供するためのテンプレートです。これがもたらす自信が必要です。このような計画がなければ、とても静かで悲しい夏になることでしょう」

この保険制度は、イギリス政府とロイズオブロンドン保険会社とでパートナーシップを締結し、商業保険会社がライブイベントに対してイギリス政府が保証するという政策を発行するという、イギリスで実施されているライブイベント再保険計画をモデルとしている。

「再保険」とは……責任の一部〜全部を他の保険者に移転し、相手がた保険者がそれを引き受ける損害保険のこと

これについて、やはり支援の対象となる組織の中の一つである「AFA」の統括部長  Julia Robinson は以下のように述べている。

「保険制度により、2億ドルの RISE 資金と州および準州のイニシアチブが国に最大の利益をもたらすことが保証される。政府はこれらの投資が無駄になることを望んでおらず、業界もそうではない」

現在、オーストラリアの映画産業は、2020年6月に発表された5000万ドルの一時的中断基金を通じて政府の再保険を受け取ることができる唯一の産業となっている。