2021年10月30日(土)~11月23日(火・祝)の期間中の土日祝日、栃木県宇都宮市大谷町にある採石場跡にて、地下空間体験「UnderMuseumChallenge01GATE」が開催される。
企画展の目玉として、社会や自然、そして日常生活や身体の「境界」をテーマにした大型のインスタレーションアートを数多く手掛ける栗林隆(くりばやし たかし)氏がサウナ型アートインスタレーション《元気炉》を制作。

企画展会場は今まで私有地で一般公開されてこなかった、自然の形のまま残る大谷町の採石場跡地の地下空間を活用。今回は作品鑑賞や地下空間をモビリティで走行する体験を行える空間体験と、アート体験(サウナ体験)の2種類のチケットを販売しての開催となる。
地域にとってもこの場所にとっても “挑戦” となる本企画の入り口を表す「UnderMuseumChallenge 01GATE」というタイトルにふさわしい巨大地下空間の壮大な世界と、栗林隆氏が制作したアート作品が織りなす神秘的な空間を堪能しよう。

開催地となる栃木県宇都宮市大谷町は宇都宮市中心部から車で約30分。旧帝国ホテルや宇都宮城にも使われている「大谷石」の景観が広がり、2018年には「大谷石文化」が日本遺産に認定。地域の特徴を生かした産業や地下空間の活用などでも全国から注目が集まっており、昨年度は70万人以上の観光客が訪れるほどの盛り上がりをみせている。

地域特別企画展「UnderMuseumChallenge 01 GATE」

日時:2021年10月30日(土)~11月23日(火・祝)9:30~16:00(最終入場15:30)
場所:大谷町戸室山地下空間(栃木県宇都宮市大谷町1446)入場料・体験料:各1,000円
Instagram:https://www.instagram.com/umc01gate/?hl=ja
特設サイト:https://www.under-museum-project.com/
 

2022年世界最大美術展「documenta15」にも出展!
様々な境界線を表現する現代美術家・栗林隆氏

森美術館で36万人の記録的動員を果たしたネイチャーセンス展(2010年) 、十和田市現代美術館での収蔵展示(2009年~)、瀬戸内芸術祭(2019年~)など、国内外で数々の巨大インスタレーションを制作。
本イベントでは5年に一度ドイツで開催される世界最大の美術展「documenta15」(2022年開催)にも制作予定の話題作、巨大サウナ型アートインスタレーション《元気炉》が発表される。五感すべてで体感できる、地下空間とアート作品が融合した、これまでにない壮大な展示となっている。



栗林隆 プロフィール

1968年生まれ。 長崎県出身。
93年に武蔵野美術大学を卒業後、 渡独。 2002年にクンストアカデミーデュッセルドルフでマイスターシューラーを獲得しドイツで活躍。 帰国後、 13年にインドネシアへ移住し、 ジョグジャカルタを拠点として、 世界各地で制作・発表を続けている。 武蔵野美術大学の客員教授。
栗林隆 公式サイト: https://www.takashikuribayashi.com/ 

圧倒的なスケールの貴重な遺跡「戸室山採石場跡地」


戸室山採石場跡地は私有地のため、これまで多くの人の目に触れることはなかった。近年では自然のままの姿で残っている貴重な跡地として、ミュージックビデオやファッションスナップの撮影など、多岐にわたって活用されており、まさに「知る人ぞ知る」地下採掘場跡として価値が高まっている。今回は所有者の方に特別に許諾をいただき一般公開が可能となった。ここでしか見ることのできない採掘跡や、幻想的な光景を間近で体験することができる。

戸室山採石場跡地 :栃木県宇都宮市大谷町1446
アクセス:JR宇都宮駅からバスで約30分
(関東バス「大谷・立岩」行き乗車「大谷橋」下車4分)
【特設サイト:https://www.under-museum-project.com/
 

福島県への定期的な訪問から着想
ネガティブをポジティブに変える作品《元気炉》

"もし、原子炉に入った人たちが全員元気に出てきたら?"
地下空間に屹立する巨木のような《元気炉》は、体験型のアートインスタレーション。 大きな窯で薬草(ハーブ)を入れてお湯を沸かし、その蒸気をパイプで作品に送り込みます。鑑賞者は作品内に入ることができ、内部の温度が一定値を超えると冷却水に自分自身が “制御棒” になったかのように浸ることができます。サウナと同じようなシステムで、実際にリフレッシュして作品から出てくる方も。作品内は蒸気で1m先も見えない状態になり、ハーブの香りや湿度に包まれることで、作品を五感で堪能することができます。


栗林氏は東日本大震災以降、定期的に福島を訪れており、それまで 聞いていた福島の印象と、実際に福島を訪れ、現地の方々と交流した印象の違いに驚き、逆にたくさんの元気をもらうことがあった経験から、今作の着想を得ました。
昨年、富山発電所美術館で制作した《元気炉》は、福島原発を模した形で作りましたが、今回は採石場跡地という場所に合わせたイメージで制作しています。

企画展「UnderMuseumChallenge 01GATE」概要
開催日:2021/10/30~11/23(土日のみ、 最終日は祝日開催)
Open/Close:09:30受付開始/16:00閉場(最終受付15:30)
場所:栃木県宇都宮市大谷町1446戸室山採石場跡地
チケット券種:
・空間体験料(入場料):1,000円
  空間への入場+アート作品鑑賞+地下空間内モビリティ乗車体験
・アート作品《元気炉》体験:1,000円※入場料に追加でご購入
  元気炉内に入り、 スチームサウナ体験が行えます。
【特設サイト】 https://www.under-museum-project.com/

アート作品《元気炉》体験につきまして
作品内の部屋が高温の薬草スチームで満たされ、その中に身を置くことを体験としております。大量のスチームで衣類や肌が濡れますので、体験をご希望される方は必ず水着や着替え、タオルなどをご持参ください。現地には水や更衣室・ドライヤーはありますが、シャワーはありません。また小学生以下は体験できません。
体験は60分制限で、予約は現地での受付のみ、感染症対策のため入場人数制限を行いながら運営しております。
※詳細は特設サイトをご参照ください。
 

宇都宮市大谷町を盛り上げる実証実験を、本企画展を中心に広く展開

今回の地域創生実証実験は、 1.新規コンテンツの造成2.地域回遊性の向上3.地域雇用・経済圏の拡大という3つの観点で構成されております。

1.企画展「UnderMuseumChallenge 01GATE」
今回当社が企画運営を委託された本企画展で、地域の新規コンテンツ造成のための企画となります。

2.地域コンテンツ回遊「ワンデーパスポート」
本企画展を含む、地域のコンテンツを一度に楽しめるパッケージを展開
(予約サイト: https://reserva.be/utsunomiyagsm2021

3.地域に根付く、 シティガイドの育成・強化
ワンデーパスポートにも含まれる、地域ガイドの育成を強化する取り組みです。

これらすべてを宇都宮市、宇都宮観光コンベンション協会主催の元、官民一体で地域を盛り上げる実験を行っております。