クラブやフェス、レイヴに関して言えば、音楽の魅力を抜きにした世間からのイメージだと、酒、煙草、ドラッグ、ギャング、昼夜逆転、睡眠不足……と、あまり健康的なイメージは出てこないかもしれない。

しかし、実際にクラブやフェス、レイヴに行ったことがある方は、その際にこう思ったことはないだろうか。
「あ〜よく踊った! めちゃくちゃ疲れたし、カロリー消費した気がする」

なぜ、週末にクラブでその状態になる必要があるのか……と考えたドイツ・ケルンに住む Leni Wolf さんが、レイヴ文化の不健康な側面をサンプリングせずに、トレーニングスーツを着て適切に踊ることにより健康に役立つものにしようと考案したのが「レイブエアロビクス」である。
 

euronews によると、彼女のクラスの一つでは、80年代のダンスのようなウォーミングアップの後、スピードと複雑さをどんどん増して、200BPMの音楽に合わせて踊ることもあるという。このクラスはウエストラインを絞るのに非常に効果的で、1時間のダンスで平均500〜600calが消費されるとのことだ。

また、彼女のクラスでダンスを楽しむのは若者のみならず、10代〜70代までもが一緒になって踊るという。

私たちは人々、特に他人の前で踊ることを非常に恐れているようhな人々に、もっと自信を持たせたいと思っています。
自分で踊ったり判断したりできないと信じている人に。

Leni Wolf さんのお気に入りの生徒の一人は太り過ぎの老人だが、レイヴエアロビクスのクラスがどれだけ好きなのかを繰り返し彼女に話してくるとのことだ。

Leni Wolf さんは、自身がまだ20代だった12年前に、レイヴエアロビクス・ダンス会社を設立。独自に構築したレイヴエアロビクスは、トゥワーク、アフロエアロビクス、ソウルエアロビクス等様々なダンススタイルに発展させている。
 

Leni Wolf さんのレイヴエアロビクスクラスは、通常ドイツのケルンにあるスタジオで開かれているが、招待されればどこにでも赴いてクラスを開催するとのことだ。

レイヴエアロビクスは、ヨーロッパ中のフェスティバルで大ヒットとなった。現在では、Leni Wolf さん以外にも多数のグループがレイヴ・エアロビクスシーンで活動を始めているとのことだ。
 

Leni Wolf さんの次なる目標は、身体に障害を持つ人々にダンスの喜びを広げることであるとのことだ。彼女は以下のように語っている。

ダンスはまだ社会において非常に排他的なものです……私たちは、誰もが参加できる何かを開発したいと思っています。

それは私多義社会が焦点を当てる必要があるものです。

ヨガやフィールサイクルが大流行したここ日本でも、そのうちレイヴ・エアロビクス・ムーブメントが到来するかも……??
 

Rave Aerobic

Official
Facebook