イギリスに本社を置き、6,000以上の音楽フェスティバルとほぼすべてのアーティストをフィーチャーした音楽分析プラットフォーム Viberate が、ブッキングされたアーティストやそのジャンルを分類したところ、最も人気のジャンルが明らかとなった。

これらは、各イベントにブッキングされたアーティストのジャンル、フェスで演奏される曲のジャンルを分類した結果を元に算出されたもので、2022年4月21日までに発表された2022年版の音楽祭から、独自の指標でランク付けし、上位500に焦点を当てて分析を行ったもので、最終的には330のフェスティバル、9,651組のアーティストが対象となっている。

なお、このデータは4月21日以降にも新たに開催されるフェスはどんどん発表されているため、現時点での詳細なデータは変わってきているものと思われるため、あくまでも大まかな指標の一つとして捉えてほしい。

それによると、フェスのブッキングではエレクトロニック系(ダンスミュージック含む)アーティストが38.8%と最も多く、次いでロック系(15.9%)、ポップ系12.7%、ヒップホップ系(12.6%)の順となっている。また、エレクトロニック系でブッキングされたアーティストはオランダのアーティストが19.5%、次にアメリカ16.8%、イギリス15.8%、ドイツ9.1%、フランス5.7%となる。
このエレクトロニック系アーティストの70%以上はヨーロッパ系で、ロック系はアメリカ33.8%、イギリス25.0%が上位となる。

また、更に詳細なジャンルで分けた場合、イベントで最もブッキングされるアーティストのジャンルのトップ10は、イベント全体でブッキングされるアーティストの56%以上を占めており、中でも最もブッキングされているアーティストのジャンルは8.9%でダンスミュージックとなった。
次がインディー・ポップとハウス・ミュージックで、共に6.4%と同数の結果となった。

世界には Tomorrowland(トゥモローランド)、Ultra Music Festival(ウルトラ・ミュージック・フェスティバル)、EDC(Electric Daisy Carnival/エレクトリック・デイジー・カーニバル)等の超ビッグ EDM フェスが多数開催されているという理由の他に、Coachella(コーチェラ)、Lollapalooza(ロラパルーザ)、Glastonbury(グラストンベリー)等のダンスミュージックフェス以外の大規模音楽フェスにおいても、エレクトロニックミュージックやダンスミュージックをベースとしたアーティストは多数出演しているという点も影響しているものと思われる。