ディスコカルチャー絶頂期の1977年にニューヨークに初オープンした伝説のナイトクラブ「Studio 54」のオーナーを1980年〜1986年にかけて務めた  Mark Fleischman(マーク・フライシュマン)氏が、スイスのディグニタス・クリニックで合法的な自殺幇助により今月2日に安楽死したことを、彼の元ビジネスパートナーが発表した。享年82歳。

Mark Fleischman 氏は、2016年から未診断の神経疾患に関する合併症を発症し、以前ニューヨーク・ポストに対して「歩けないし、言葉もめちゃくちゃだし、自分では何もできない」「妻は私がベッドに入るのを手伝ってくれるが、私は服を着ることも靴を履くこともできない。私は穏やかな出口を選んでいる。それが一番ラクな方法なんだ」と語っていた。


90年代半ば〜2007年まで、ロサンゼルスのセンチュリークラブを Mark Fleischman 氏と共に共同経営していた Daniel Fitzgerald 氏は、BBC ニュースの取材に以下のように答えている。「僕らが知っている以上に、彼は苦しんでいたのだろう」

Mark Fleischman 氏は、以前のオーナーが脱税で投獄された後、1980年に「Studio 54」の経営権を獲得、1986年までこのクラブを経営した。
「1981年にオープンした初日から、私はセレブリティ、ドラッグ、権力、セックスの世界に飲み込まれた」と、Mark Fleischman 氏は2017年に出版した「Inside Studio 54」という回顧録に記している。

セレブのゲストリスト、厳格なドアポリシー、横行する薬物使用、オープンな性行為で知られた「Studio 54」は、ディスコカルチャー絶頂期の1977年に初オープン。当時を顧みて、Mark Fleischman 氏は以下のように語っている。

毎晩、有名人や美しい女性たちが人混みを抜けて階段を上がり、私のオフィスまで来て、シャンパンを飲み、私の金のストローや巻き上げた100ドル札を使ってコカインのラインをキメていた。

Mark Fleischman 氏には、27年間に渡って連れ添った妻 Mimi と、三人の子どもたちがいる。
 

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