今年10月、デビューアルバム『CLARITY(クラリティ)』のリリースから10周年を迎えた世界的スーパースターの ZEDD(ゼッド)は、それを記念し、50人編成のオーケストラと共にコンサートを開催した。その舞台裏を映したドキュメンタリー「​Zedd - Clarity Orchestral Concert Documentary」が遂に YouTube にて公開された。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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ドキュメンタリーは全編英語のため、いくつか抜粋してご紹介したい。
まずドキュメンタリーは、コンサートの当日2022年10月9日から幕を開ける。

ZEDD はステージ前、「すごく緊張している。手が冷たいし、絶対に失敗しないようにしないと……」と、酷く緊張している様子を見せる。数々の大規模公演を行なっている ZEDD にも関わらず、とても緊張しているその様子は、見る者に人間味を感じさせる。
ZEDD はステージに立つと、以下のようにスピーチ。

10年前、僕はデビューアルバムを制作していた。その頃はフォロワーもいなかった。それは、誰も失望させることはないという点で良いことだった、だって自分が作りたい音楽を作れたからね。

そして以下のように過去を振り返っている。

僕はそんなに(ダンスミュージック業界)を知らなかった。DJ としてもショーをしたことは全然なかったし、エレクトロニック・ダンスミュージックのアーティストの影響を受けたこともなかった。Clarity のアルバム制作をしていたときは、このアルバムが、自分のキャリア、人生、そしてその先の自分に大きな影響を及ぼすものになるなんて、全く知りもしなかった。

アルバムタイトルでもあるトラック "Clarity" は2012年に開催された第56回グラミー賞にて「ベスト・ダンス・レコーディング」賞を受賞。これによって ZEDD の名が世界的に広まり、不動の人気を誇ることになるわけだ。

そして動画はオーケストラ公演の3ヶ月前からはじまる。ZEDD は Clarity のアルバムは、エレクトロニックミュージックだけど自身のルーツでもあるクラシックにインスパイアされた音楽、音楽制作だけに注力を注いだそうだ。

(一部翻訳)
このアルバム以前も、そして以降も、ここまで音楽にアプローチしたことはない。このアルバムを制作していたときは、物凄くたくさんの時間があったし、すごくクリエイティブになれた。

ZEDD は、自身のクラシックショーを何年も前から開催したいと考えていたと語っている。ZEDD はクラシック・ピアノが自身のルーツであり、それを生かした公演をしたいと思っていたが、時間が掛かる上に、クラシック公演をする理由がその頃は見つけられなかった。しかし、Clarity が10周年を迎えることで、今がその時期だと感じるようになった、と語っている。

そしてドキュメンタリーでは、数多くのミュージシャンが集いオーケストラ公演を進めていくが、「エレクトロニック・ミュージック」「クラシック・ミュージック」の違いから、何度も話し合い進めていく様子が収められている。

ZEDD の音楽をオーケストラの形にすることから始まり、徐々にオーケストラバージョンへと進化していく。指揮者やプロデューサーといった一流のオーケストラチームが集結し、少しづつ、だが着実にエレクトロ・ミュージックが、オーケストラサウンドに変わっていく様子を目にすることができる。

本番当日、エレクトロ・ミュージックとオーケストラによって生み出された、全く新しい形。観客らが一緒に歌ったり、携帯で撮影しながら立ち上がりオーケストラを前に大声で熱唱している姿が映し出されている。

▼ Zedd - Clarity Orchestral Concert Documentary​

ZEDD は Clarity を演奏する前のスピーチで、以下のように語っている。

(一部翻訳)
そうだね、なんて言っていいかわからないんだけど……。
正直にいうと、言葉で言い表せないよ。
これは本当に信じられないほどの経験だった。10年前、僕のゴールは、ファーストアルバムを10年後に自分で見返したときに、10年前と同じように誇りに思えることだった。だから、今日は(10年前のゴールを)とても誇りに思える日になったと思う。
僕のチームであった Maxim、Ben、Matt、Adam にとても感謝している。
最後にもう一曲演奏するよ。最高の演奏者たちに大きな声援を送ってくれ!
 

そしてラストソングの "Clarity" を演奏すると、会場中からの大歓声が湧き、観客らは大声で熱唱、そしてオーケストラ公演の幕は閉じた。
 

ZEDD

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