多様化の時代と言われる昨今、特に様々な人種が共に暮らすアメリカでは、子ども向けのおもちゃにも様々な人種やカルチャーが反映されている。それは、子どもたちに「○○が普通」「○○でなければならない」という排他的な共通概念をなるべく植え付けないように、そして全ての子どもたちが自分に自信を持って未来を夢見ることができるように、という配慮がきちんとされている商品が多い、と言い換えることができる。

そんなアメリカのおもちゃ業界で、子どもたちから人気を集める着せ替え人形「アメリカン・ドール」シリーズに、新たなセットが登場した。それは、エレクトロニック・ミュージック・シーンで働くことを夢見る女の子のセットだ。


この女の子人形の名前は Kavi Sharma(カヴィ・シャルマ)。オフィシャルの設定では、エレクトロニック・ミュージックの作曲・演奏を楽しむ12歳のインド系の女の子であるとのことだ。

Kavi は既にボリウッド女優のコスチュームや、ルームウェア、ヨガセット等が販売されていたが、今回そこに新たに EDM プロデューサーセットがリリースされた。


Kavi の人形本体に加え、パーティー感溢れるパフォーマンス用の衣装、ベッドルームスタジオキットとしてマイク、ドラムパッド、ドラムスティック、ヘッドフォン、6種類の音楽を奏でる小さなシンセサイザー、DAWを表示するスクリーン付きのフェイクのノートパソコンも購入可能。
 
アメリカン・ガールのウェブサイトにある Kavi の説明には「Kavi は、今日の女の子の成功にとって重要な問題を強調しています」と書かれている。
USC の Annenberg School of Journalism が2020年に行った調査によると、ソングライターのうち女性はわずか12.9%で、この数字は、ソングライターの男女比でいうと女性1人:男性7人の割合に相当するとのことだ。

この着せ替え人形シリーズ「アメリカン・ガール」は、約40年の歴史を持つ人気商品で、豊かな背景と個性を持つ人形が開発されてきた。車椅子、糖尿病ケアセット、介助犬等、ヘルスケア関連のものも含め、バラエティに富んだ着せ替え人形の付属品も販売されているとのことだ。

>>「アメリカン・ガール Kavi」詳細はこちらから