AP通信によると、ニューメキシコ州議会議員である Bill Soules 上院議員が "ローストチリ" の香りを州の公式アロマすべく提案、現在ニューメキシコ州の議員たちによって検討されており、先週火曜日に第一委員会を通過した。


直火で焼いたグリーンチリの香りは、毎秋ニューメキシコ州のあちこちで感じられる風物詩。チリの香ばしさと、ニューメキシコ州が「州の公式な香り」を持つ初の州となる可能性についてが、現在議員たちによって検討されている。

ラスクルーセルの民主党員は、ローストチリについて「我々の州にとって、とてもユニークなものだ。他の州で、このような独特の匂いや香りを持つ州はないかと考えてみても、思いつかない」とコメントしている。

ニューメキシコ州にとって、チリは食事に欠かせない食材というだけではなく、人生そのものであるとのことだ。州では、(チリの色が)赤か、緑かという質問が公式質問事項となっており、チリは州の公式野菜の一つでもあるとのことだ。


ニューメキシコ州には、2021年に米国で収穫されたチリペッパーの60%以上を生産する Hatch という農村があり、何世代にも渡って赤と緑のチリペッパーを生産していることから "世界のチリの首都" として知られている。また、この有名な作物は、パウダー、ソース、サルサに使用され、世界中に出荷されている。

ニューメキシコ州チリ協会のエグゼクティブディレクターである Travis Day 氏は、以下のように述べている。

チリはニューメキシコの人々の心の中にあり、食卓の上にある。グリーンチリを焼く新鮮な匂いを嗅ぐと、私たちの愛する特産品を食べたり楽しんだりした思い出を思い起こすことができる。

我々はその記憶を、その人の "チリストーリー" と呼んでいる。

この香りを州の香りとして公認することは、観光客にニューメキシコ州を売り込む一つの方法としても有効だろうと見られている。

この法案の立法分析によると、観光シーズンのピークは通常3月〜10月末にかけてで、チリのロースト時期と重なると指摘されている。また、同分析では、ニューメキシコ州の訪問者数は隣のコロラド州よりも常に低く、2021年度の訪問者数はニューメキシコ州が約4000万人、コロラド州が8420万人と報告されている。
「新しい州の香りは、なぜかニューメキシコに匹敵するグリーンチリの香りがあると思い込んでいるコロラドから観光客を引き離すのに役立つだろう」と、両州の間に続く確執になぞらえて、分析書が引用しているとのことだ。



元教師で小学校の校長でもあるソウルズさんは、このアロマ法案をきっかけに、5年生の生徒たちに立法課程について教えている。生徒たちは、法案を代表して証言する準備の一環として、ニューメキシコ州やその他の州のシンボルについて調べている。

ロビー活動の仕方は、この法案を支持するための議員への手紙の書き方を学び、人前で話す練習をしています。
この法案を題材にしたカリキュラムの中で、他のこともたくさん学んでいるので、いい勉強になっていますよ。