Apple が iPad の携帯性と Logic Pro のプロフェッショナルな機能を金揃えた iPad 用の楽曲制作ソフト「Logic Pro for iPad」を、5月24日にリリースする。
「Logic Pro for iPad」の全く新しいタッチ操作可能なインターフェイスは、複雑なプロジェクトでも直感的かつインタラクティブに作業できるように設定されている。
プロ仕様なビートの組み立て、楽器の演奏、レコーディング、編集、ミキシングといった作業を全て iPad で手軽に行うことができるとのことだ。A12 Bionic チップ以降と iPadOS 16.4 以降を搭載したすべての iPad にインストール可能。

「Logic Pro for iPad」の特徴

「Logic Pro for iPad」は、マルチタッチジェスチャーを搭載していることにより、ユーザーはソフトウェア音源を演奏したり、自然な方法でコントロール操作することができる。
ピンチ、ズーム、スワイプ、スクロールのジェスチャーを使うことにより、どんなに複雑なプロジェクトっでも簡単に操作することができるとのことだ。
プラグインタイルは最も便利なコントロールをユーザーの指先に配置し、素早くサウンドを形作ることを可能に。iPad に内蔵されたマイクで、声や楽器のレコーディングも可能となる。また iPad Pro に搭載された5つのスタジオクオリティのマイクを使えば、ほぼ全てのスペースをレコーディングスタジオ化することができるとのことだ。


更に、Apple Pencil を使用すると、精密な編集や詳細なトラックオートメーションの描画を行ったり、Smart Keyboard Folio、Magic keyboard を接続し、制作を加速させるためのキィ・コマンドを利用することもできる。また、このソフトには、クリエイターがインスピレーションを得た際に完璧なサウンドを発見できるように、だぢなミックフィルタリングを使用した新たなサウンドブラウザが搭載されている。
サウンドブラウザは、利用可能な全ての楽器パッチ、オーディオパッチ、プラグインプリセット、サンプル、ループを1箇所に表示し、プロジェクトにロードする前にタップしてサウンドを視聴することもできるので、時間の節約にもなる。

iPad 版 Logic Pro には、リアルなサウンドの楽器やパワフルなシンセサイザーの膨大なコレクションが付属している。DAW には100種類以上のパワフルなインストゥルメントとエフェクトプラグインが付属。ビンテージ EQ、コンプレッサー、リバーブによりトラックを微調整することができる。マルチタッチを使用することにより様々なプレイサーフェスを使って楽器を演奏することも可能。
ライブラリには新しい音源、ループ、パッチが次々に追加されるので、インスピレーションが尽きることもない。


更に、ビートメイキング、プロダクションのツールも含まれており、サンプルのチョップ、フリップ、ビートとベースラインのプログラム、カスタムドラムキットの製作も可能となる。
新たなタイム&ピッチモーフィングプラグイン「Beat Breaker」は、スワイプやピンチ操作でサウンドの形を変えたり、シャッフルしたりできる。
クイック・サンプラーは、オーディオ・サンプルを切り刻んで、全く新しい演奏可能な楽器に変換できる。
スティップ・シーケンサーは、ドラパターン、ベースライン、メロディーをプログラムしたり、プラグインを数回タップするだけで自動化できる。
ドラムマシンデザイナーは、任意のドラムパッドにサンプルや独自のプラグインを適用することにより、カスタムドラムキットを作成できる。
Live Loops では、音楽ループをミックスしてマッチングさせることで素早くアレンジを構築することができる。


また、チャンネルストリップ、ボリュームフェーダー、パンコントロール、プラグイン、センド、正確なオートメーションを備えたフル機能のミキサーを備えており、更にミキサーメーターブリッジを使えば、トラックレベルの概要を iPad から素早く確認することができる。

インポート&エクスポートに関しては、ラウンドトリップ機能をサポートしているので、Logic Pro for Mac と iPad の間でプロジェクトを簡単に移動できる。
iPad ユーザーは完成した曲をさまざまな圧縮/ロスレスオーディオフォーマットと、個々のオーディオトラックのステムで書き出すことができる。
音楽クリエイターは、Logic Pro for iPad でサウンドトラックを制作し、Final Cut Pro for iPad に書き出すことができ、音楽と映像にまたがる作業を驚くほど柔軟に行うことも可能となる。
GarageBand for iOS で作成したプロジェクトを開くこともできるので、プロ仕様の機能とワークフローで音楽を次のレベルへ引き上げることができる。