2024年の今年も4月12日~14日、4月19日~21日の2週に渡って、アメリカのカリフォルニア州はインディオにある砂漠地帯「コーチェラ・ヴァレー」で開催される世界最高峰の音楽フェスティバル『Coachella(コーチェラ)』だが、SFGate によると、現在チケット一般販売がスタートしてから1週間が経過しているが、まだチケット購入可能な状態であるとのことだ。これは、過去10年間で最もチケット販売が伸びていない状況であるという。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by Coachella (@coachella)

1月17日には全ラインナップも発表され話題となっていたが、なぜ今年、チケットの売れ行きが伸び悩んでいるのだろうか。
Coachella のチケットは非常に入手困難であり、毎年争奪戦となるチケットだ。2015年にはわずか40分で完売。その6年後となる2022年でも、チケットは販売開始から4時間で完売に、2023年の第一週目のチケットは2日間で完売となった。

しかし2024年、Coachella のラインナップが発表されたにも関わらず、一般販売から1週間経った1月26日現在もチケットは入手可能となっている。

>> Coachella 詳細とチケット購入はこちらから!

SFGate によると、2024年のヘッドライナーである Doja Cat(ドージャ・キャット)、Tyler, The Creator(タイラー・ザ・クリエイター) 、Lana Del Rey(ラナ・デル・レイ) 、No Doubt(ノーダウト)が「物足りない」と感じられている可能性があり、それに起因しているのではないかとのことだ。

▼ 2023年のヘッドライナー BLACKPINK(ブラックピンク)

また、チケット業界では購入者への継続的な悩みが続く中、Coachella はチケット価格の値上げを続けており、Bonnaroo や Electric Forest などの他のイベントに続いて、2024年に大幅な値上げを発表していた。

2017年、GA の Coachella のチケット(リストバンド)は、$399(日本円:約59,046円)だった。そして、2022年には、Tier1 は $449(日本円:約66,446円)に設定された。2024年のフェスティバルのチケットは、更に値上げし、$499(日本円:約73,839円)+ 手数料で、Tier1 になると、最大で $599(日本円:約88,636円)という金額にも及ぶとのことだ。

音楽シーンのみならず、アメリカ経済において現在、大幅なインフレも問題視されているため、音楽ファンは財政を優先している可能性があり、供給が需要を上回る規模の変化につながっているのではないかと見られている。