イギリスと世界におけるナイトタイム産業を推進するための団体「Night Time Industries Association(NTIA)」の今年の年次報告書によると、イギリスのナイトライフを巡るマクロ経済状況は依然として複雑で、業界では経済効果が6%減の25億ポンド(約4,716億125万円)となったことや、ロンドンの Printworks を筆頭とする象徴的な施設を含む31のナイトクラブが消滅したことなどの課題に直面している。

しかし、一方でフェスティバル参加者は7%増加、合計270万人もの参加者を記録しており、特にエレクトロニック・ミュージックは現在、イギリスのシングル収益の10.6%を閉めているとのことで、前年よりも僅かに増加している。

しかし最も重要な点は、エレクトロニック・ミュージック・フェスティバル参加者の80%がメンタルヘルスにプラスの影響を経験したと報告している点だ。
実際に、ダンスミュージックのコミュニティ意識は想像以上のもので、回答者の75%が、より広範囲な芸術運動の中で帰属意識を感じていると回答、さらに98%がクラブイベントに快適さと安全性を感じていると答えている。

もちろんこれはイギリスでの調査結果であるため、日本で同じ調査をした場合、また結果は違ってくるだろうが、それでも世の中が思っているよりも、エレクトロニック・ミュージック・フェスティバルやナイトクラブは精神健康上悪いものではないことは確実だろう。
 

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