イギリスの銀行ロイズ銀行の最新の調査によると、現在Oasis（オアシス）のツアーチケットが詐欺師のメインターゲットとなっており、彼らが詐欺に使用しているプラットフォームがFacebookマーケットプレイスであるということが明らかになった。8月の Oasis 再結成ツアー発表以降、報告されたコンサートチケット詐欺の約70%が Oasis のチケットに関するものだという。

被害額に関しては、約346ポンド（約6万円）の被害を受けている被害者が多く、中には被害額が1,000ポンド（約18万円）に達するケースも。詐欺師は主に35歳から44歳の個人をターゲットとしているとのことで、この年齢層は詐欺報告の31%を占めているとのことだ。Oasis の他、Tayler Swift（テイラー・スウィフト）、Adele（アデル）といった人気アーティストのチケットも数千ドルで取引されており、詐欺師にとって格好の餌食となっているようだ。

ロイズ銀行の詐欺防止ディレクター、Liz Ziegler（リズ・ジーグラー）は次のように述べている。

詐欺師たちは、来年の必見の再結成ツアーのチケットを手に入れようと急ぐオアシスの忠実なファンを即座に狙いました。多くのケースがソーシャルメディア上の偽リスティングから始まっており、プラットフォームの規約をしばしば無視しています。これは、詐欺対策を強化するために企業がより積極的な行動を取る必要性を浮き彫りにしています。

チケット詐欺は金銭的被害だけでなく、個人情報の流出など重大な被害につながる可能性があるので注意が必要だ。日本でもイギリスと同様、SNS 上の個人間売買での詐欺やチケット販売サイトを装ったフィッシング詐欺など、人気のチケットを購入できなかった人々の「どうしてもチケットが欲しい」という気持ちに漬け込んだ、様々な詐欺の被害が報告されている。

チケット詐欺にあわないための対策として、チケット購入の際には下を必ず確認しよう。

1. 転売禁止のチケットではないか確認する 
多くの主催者は、チケットの譲渡や転売を規約で禁止しており、規約違反があればチケットを持っていても入場を拒否される可能性がある。

2. あやしいメールやダイレクトメッセージに記載されている URL にアクセスしない 
偽のチケット販売サイトへ誘導されると、金銭被害にあうだけでなく、ウイルス感染などの二次的な被害にあう可能性も。万が一アクセスしてしまっても、それだけで何かの被害にあう可能性は低いが、個人情報などを入力しないように気を付けよう。

3. セキュリティ対策ソフト・アプリを利用する 
不審なメールやウェブサイトからの被害を防ぐため、セキュリティ対策ソフトやアプリを利用しよう。