オーストラリア出身の DJ/プロデューサー Fisher(フィッシャー)が、キャリア史上最もユニークな栄誉を手に入れた。なんと、ラスベガスが3月29日を「DAY OF THE FISH(デイ・オブ・ザ・フィッシュ)」として、Fisher の公式記念日に制定したのだ。

この記念日は Fisher がラスベガスの人気クラブ「TAO Beach」でヘッドライン公演を行う中、公式に発表された。彼自身も記念の宣言書にサインし、その後の DJ でファンとともに祝福の瞬間を迎えた。

Fisher は3月31日に自身の Instagram でこのニュースを報告し「NO FKN WAY!!! ラスベガスに俺の名前の日ができたって!? 3月29日は公式に "DAY OF THE FISH" だ!! ありがとうレジェンドたち @taobeach!!」と興奮気味に投稿した。
 
ラスベガス市が発表した宣言書には、
「Fisher をラスベガスに迎え、そのエネルギーと音楽で我々の素晴らしい街を盛り上げてくれることに感謝します。」と記されている。

Fisher の2018年の大ヒット曲「Losing It」は、瞬く間にダンスミュージック界のアンセムとなり、ラスベガスを含む世界中のフェスやクラブでプレイされる定番曲となった。この楽曲は Billboard の「Dance Club Songs」チャートで1位を獲得し、さらにグラミー賞「最優秀ダンス・レコーディング賞」にノミネートされるなど、彼のキャリアを飛躍的に押し上げた。
 

また、「Losing It」の成功はテックハウスの人気を一気に拡大させ、Fisher 自身も船上フェス Holy Ship! の人気 DJ という位置付けだった当初から、その後 Coachella や Tomorrowland のメインアクトへと成長。さらに、長年のコラボレーターである Chris Lake(クリス・レイク)との B2Bセットや、イビサのクラブシーンでの活躍、自身のレーベル「Catch & Release」の設立など、多方面での成功を収めている。

今年5月には、Fisher が主催するオーストラリアのビーチフェス「Out 2 Lunch」が開催される。このイベントは5月3日〜4日にオーストラリア・サーファーズパラダイスのビーチで開催され、Fisher 自身がホスト/ヘッドライナーを務める。2024年のラインナップには、Chris Lake、Patrick Topping(パトリック・トッピング)、DJ Boring(DJ・ボーリング)、Noizu(ノイズ)、Hayden James(ハイデン・ジェームス)、Little Fritter(リトル・フリッター)、Shimmy(シミー) など、豪華なアーティストが名を連ねる。

昨年の「Out 2 Lunch」は3万人を動員し、地元経済に約5000万ドル(約75億円)の経済効果をもたらしたとされており、今年も大きな盛り上がりが期待されている。