聴覚障害、難聴、または耳鳴りに悩む人々を支援している英国の団体 RNID(英国聴覚障害者支援団体)の最新調査によると「Z世代の58% が大音量で音楽を聴くことによって自身の聴力への悪影響を経験したことがある」と報告しており、更に「Z世代 の75% は、大音量で音楽を聴くことのリスクを理解していると答えている一方で、35% は音楽フェスやナイトクラブで耳栓を使う予定がないと回答した」と報告している。


この研究は、英国の18歳から28歳までの2,000人を対象とした「耳鳴りの経験があるか」「一時的に難聴になったことはあるか」「または両方とも経験したことがあるか」といった質問の回答結果に基づいたものとなっている。

RNID の報告によると、調査回答者の75%が、ナイトクラブや音楽フェスでの騒音によって永久的な聴力障害のリスクがあることを認識していると答えた一方で、35% はイベントで耳栓などを使用する予定はないと回答。この割合は他の世代とほぼ同じ水準であるとのことだ。

また、28% の人は、耳栓をつけてもライブ音楽を十分に楽しめるのであれば使用を検討すると答えており、さらに5人に1人(約20%)は、イベントで耳栓が無料で提供され、なおかつ快適であれば使用する意向があるとしている。

RNID の聴覚マネージャー  Franki Oliver(フランキー・オリバー)はこれについて以下のようにコメントしている。

大音量の音にさらされることは、難聴や耳鳴りの主な原因のひとつですが、これはもっとも予防可能な要因でもあります。そのため、"耳栓をしてもライブ音楽を十分に楽しめる" とわかれば、より多くの人が聴力を守るための対策を取ろうとする可能性があるのは心強いことです。

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