カナダ出身のアーティスト Grimes(グライムス)が、新曲 "Artificial Angels" を発表した。この新曲は、人工知能(AI)の視点から描かれた物語をテーマとしたものとなる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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同曲は、2025年2月に SoundCloud で公開された2019年のデモ曲 "idgaf" 以来の新曲で、ソロトラックとしては、2022年にリリースされた "Shinigami Eyes" 以来の正式なリリースとなる。Grimes は、以前から AI やテクノロジーに強い関心を示しており、2023年リリースの "I Wanna Be Software" も AI とコンピュータへの興味を表現し、今回と同様のテーマを扱った楽曲だった。今回リリースされた "Artificial Angels" は、それに続くものとなる。 

▼ Grimes - Artificial Angels (Official Video)

Grimes は X にて、"Artificial Angels" で AI が使われているのは冒頭と終わりのボーカル部分のみであるとコメント。カバーアートは、AI やテクノロジーに関する Grimes 自身の発言やミームをコラージュした自己言及的なデザインとなっている。
 
 

Grimes は上記の X にて以下のように発言している。

(一部翻訳)
曲の中で AI が使われているのは、冒頭と終わりの声の部分だけ。私は AI 音楽には、ある形では反対の立場を取っている。AI は何かの目的には有用だと思うが、最近のアプリは AI 特有の "クールなアーティファクト"(偶発的な面白さや予測不能な創造性)をほとんど取り除いてしまったので、普通の音楽を作るために使うことにはあまり興味がない。私にとって AI が有用なのは、もしその要素を取り戻せるなら、新しい/実験的なサウンドデザインを行う場合や、バックグラウンドノイズの除去など高度で効率的な処理をする場合、あるいはジョーク的な使い方くらい。それ以外では、現時点の AI 音楽は少し "雑な方向" に向かっているように感じており、それは私にとって革新とは正反対だ。とはいえ、AI には革新を起こす潜在的な力があるとも思っている。