ボロフェスタ、今年で11年目の開催となります。
2002年の春にこのフェスを立ち上げたとき、ぼくは、まさかこれが今の今まで続くなんて、思いもしなかったのでした。だから、10周年を迎えた去年は、その軌跡と奇跡に感謝しつつ、もうこれで最後にしてもいいかな、くらいの気持ちで、でっかい花火を打ち上げようとしたのです。でも、実際に打ち上がった「花火」は終わりを飾るものではなくて、このイベントが10年あり続けてきたことを実感できる、そしてこれからも続けてゆくために、とても励みになるものでした。2011年10月23日のエンディングは、いまでもありありと思いだせます。出演者、お客さん、そして集まってくれたボランテイアのスタッフみんなに、あらためて、心からお礼を。
さてそれから4カ月余り経ち、「今年もやります! 」と言い放ったボロフェスタは、では、次に「何を」したらいいのでしょうか。
営利を目的とせず、集まった主催陣の思惑も生活スタイルもまちまち。各自ができることをできる範囲のギリギリまで追い込んで、やっとの思いで形になるイベントです。「去年も楽しかったから、今年もやろうぜ!」という衝動は、動き出すには充分だとしても、11年目―つまりあらたな10年を積み上げてゆくために、もういちど「ボロフェスタ」としてやりたいことを見直す必要がある―ぼくは、そう思いました。
2012年2月11日、京都nanoに集まったぼくらは、東京、そして米ミシガン州にいるスタッフとスカイプで回線をつなぎ、何時間もかけて話し合いました。去年の反省点を洗い出し、今年やりたいことを各自ひとつひとつ数え上げ、最後にたどり着いた今年のテーマが、
「めっちゃいいフェス」
というものでした。どうか、笑わないでください。いや、笑ってもいいです。10年も続いたフェスの、11年目のテーマが、このひとこと!でも、ここにはこれまでボロフェスタの信じてきたもののすべてがあり、ボロフェスタがいまだ到達できてない目標のすべてがあります。全国を包み込むフェス・バブルのなかで、復興や原発やTPPやクラブ規制など、相変わらず眼をそらせない現実のなかで、ボロフェスタのアイデンティティはおそらく、これしかなくて、このためにこそ、ボロフェスタは続ける意味があるのだと、ぼくらは発見したのです。
ツイッターとHPで開催を発表した日以来、たくさんの反響をいただいています。そんな皆さんには、ぼくの言いたいことが、すこしは伝わっているでしょうか。まだボロフェスタに足を踏み入れたことのないかた、残念ながらボロフェスタがあまり「いいフェス」じゃなかった年に来てくださっていたかた(ごめんなさい!)には、あまりピンと来ないかもしれませんね。
けれど、このページをご覧になったついでに、どうか手帳に「10月19日 KBSホール」とメモしておいてください。ブッキング、準備、当日の運営、お客さんへの気配り、会場や近隣の方への応対…自分たちのフェスを「いいフェス」に、いいフェスを「めっちゃいいフェス」にするために、ぼくらはあと7ヶ月間、この10年分以上の情熱と工夫をもって京都中を(ときには全国を)駈けまわるでしょう。その結果がどんな景色になるのか…それを、みなさんの目と耳とからだで、確かめに来ていただきたいと思います。
会場で、ブースで、ステージで、お会いできること、一緒に笑いあえることが、いまから楽しみでなりません。今年もどうぞよろしくおねがいします。
2012年3月1日 ゆーきゃん(ボロフェスタ 主催メンバー)
BOROFESTAとは?
2002年より続く、京都のミュージック・フェスティバル。知名度の有無やジャンルに関係なく主催者が「観たい! 呼びたい!」と思うアーティストのみをブッキング。100人以上のボランティア・スタッフと主催者が一緒になって、会場設営から一切のイベント運営までを行う、典型的なインディ・フェス。
南港三角公園(港大橋臨港緑地) / Osaka, Japan
PsYeNcE CUBE Presents Open air BEACH SIDE Pre Party @Bagus in Wakayama
koenji cave Afternoon tea party
1st Miyakojima International Cultural Exchange Festival 2019/第1回 宮古島国際文化交流フェスティバル2019