ダンスミュージックシーンには様々な覆面プロデューサーがいる。Marshmello、Malaa、Daft Punk、Deadmau5など、、、彼らはアイコンを利用することで音楽面以外でも様々な展開をしてファンたちを楽しませている。

そんな中、より細かい設定で長年愛されているバンドがある。それがGorillazだ。Gorillazは1998年に結成され、現在も根強くファンを世界中に抱えているヴァーチャルバンドだ。「ヴァーチャルバンド」という響きに耳馴染みのない方が多いかもしれないが、彼らは実在する人間ではなくアニメキャラクターとして存在し、主にアニメの世界で活動している。

そんなGorillazの魅力は細かい設定とストーリー性のあるMVにある。まずは細かく設定されたメンバーを紹介しよう。

Murdoc(マードック)


Gorillazのリーダーでベーシスト。Gorillazを立ち上げたのも彼。悪魔教の信奉者で、トラブルメーカー。幼少期に地元のパフォーマンス大会に無理矢理参加させられ、忌々しい世界に復讐する野心に目覚め、悪魔のような性格も持ち合わせている。脱獄や銃保持などもしており、かなりの問題児。年月が経つにつれて肌が緑色になっている。

2D(ツーディー)


バンドの看板ともなるボーカル担当。キーボード専門店で働いていた時にシンセサイザーを盗む目的でマードックの運転する車が突っ込んできて片目を損失。その後再びマードックの運転で事故に遭い、もう片方の目を損傷するが音楽の才能も生まれ、マードックとバンドを組むことになる。散々の事故に遭わせてきたマードックのことは恩人として尊敬している。

Noodle(ヌードル)


Gorilazの紅一点で日本人。ギター担当。日本政府の計画によって軍人として育てられた子供だったが計画が中止となり、情報隠蔽のために命を狙われる。その際に彼女の恩師が逃亡させるために彼女の記憶を消し、アメリカに航空便で届けた。好きな物はパワーパフガールズ、たまごっち、ポケットモンスター。作品が出るたびに背が伸びており、成長を感じることができる。

Russel(ラッセル)


ドラム担当。悪魔に憑依され、学校を中退。4年間昏睡状態で過ごす。その後また高校に入り、友人たちとラップやドラムをして過ごすが事件に巻きこまれ、友人たちが死亡。友人たちの幽霊に憑依され、ラップやドラムのスキルを手にいれる。幾度か精神崩壊を起こし、アルバム製作に呼び込まれず取り残され、ある日海に飛び込んで海中の汚染物質を食らい、突然変異で巨大化。


以上4人で構成されている。複雑な過去を持つ個性的なメンバーによって構成されたバンドこそがGorillazで、PVからも彼らの成長を感じることができる。Noodleは2006年にリリースされた「El Manana」のMV中で事故にて消息を絶つ。そして4年の歳月が経った2010年「On Meluncholy Hill」で生存を確認できる。MVにもストーリー性があり、ファンたちがMVが出るたびに次の展開を予測して話題にしていた。

また、先日Gorillazの代表曲「Feel Good Inc.」と「Clint Eastwood」のMVがリマスターされて高画質で公開された。

細かく設定されたメンバーたちの設定は深く掘り下げるとさらに深みがあり、ぜひ自伝『Rise of the Ogre』を読んでみてほしい。さらに最新アルバムを2017年にリリースするためにスタジオ入りをしており、Vic Mensaとのコラボも噂されている。