10月7日、およそ4年ぶりとなるニューアルバム「Revolution Radio」が発売となった。活動休止の間は自分たちの趣味や家族との時間に費やし、リフレッシュした状態で活動を再開した彼らだが、彼らのセンスはさらに強固なものになり、今回のアルバムでは現代の社会問題や政治に鋭く鋭く切り込むメッセージに深みがあるものなった。

彼らの音楽は力強いギターとスピーディなドラムテンポ、そして聞く者の心を根こそぎ奪い取る歌声を持つGreen Dayは「踊れるロック」の代表格としてロックファンに長年愛されてきた。そんな彼らの名曲を、過去の楽曲から最新曲まで一気に紹介する。
 

Basket Case​


Green Dayがアメリカで広く知られるようになったきっかけの曲。1994年リリース。この曲はGreen Dayのライブの定番曲でもあり500万枚の売り上げを記録したメジャー3枚目のアルバム「Dookie」に収録されている。このアルバム発売から半年後に出演したフェスではアドレナリンがピークに達した観客たちで収拾がつかなくなり、ライブの最後は観客と演奏を放棄したGreen Dayのボーカル、ビリーの泥の投げ合いで終わった。

Wake Me Up When September Ends


2003年にレコーディングされ、2004年に発売されたアルバム「American Idiot」の収録曲として発表された楽曲。「9月になると天国に逝った父のことを思い出して悲しくなるから、9月の間は眠っていたい」という歌詞に心を打たれる。この曲は9月をモチーフとしており、さらにアルバムの11曲目に収録されていることから、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロで愛する人を亡くした人たちへのメッセージではないかとも言われている。

American Idiot


アルバム「American Idiot」の表題曲。2004年のアメリカ大統領選の間にリリースされたこのアルバムのテーマは「反戦」。2分54秒しかないアップテンポでかつ力強いメッセージが込められたこの楽曲はロックファンの間でもアンセムとして、多くの人に親しまれている。

21 Guns


2010年にグラミー賞最優秀ロックアルバム賞を受賞したアルバム「21st Century Breakdown」の収録曲。この曲の冒頭が「Do you know what's worth fighting for?(争うことに何の意味がある?)」で始まるように、この曲は戦争というものに疑問を投げかける楽曲である。空に向けて銃を撃つという行為はアメリカでは「リスペクト」「敵意がないこと」を意味しており、この「21 Guns」というタイトルには平和な世界を願うGreen Dayのメッセージが込められている。

Know Your Enemy


「21st Century Breakdown」の収録曲。最近でもテレビ番組やラジオでもプレイされる往年の名曲。Green Dayを知らなかった方もこの曲は聴いたことがあるはず。アルバムより先行してリリースされた楽曲で、あらゆることに無関心でいる若者への注意喚起のメッセージとも言われている。

Revolution Radio


現代の社会問題に深くかつ鋭く切り込んだニューアルバム「Revolution Radio」の表題曲。これまでの楽曲には「戦争」というテーマの作品が多かったが、この作品では「SNS」というものによって生まれた新たな問題にも言及しているように見える。
すでに44歳になったボーカルのビリーだが、長年の活動休止を経てもなお若々しくパワフルな歌声でファンは復帰シングル「Bnag Bang!!」を耳にした瞬間に興奮したことだろう。


およそ4年ぶりとなるニューアルバム「Revolution Radio」は本日、10月7日発売。活動休止後も変わらずパワフルなGreen Dayの新譜を心から楽しんでほしい。