チームラボが50万平米の大庭園、御船山楽園(佐賀・武雄)にて開催する「チームラボ かみさまがすまう森のアート展」にて追加作品が決定。

「チームラボ かみさまがすまう森のアート展」は、佐賀・武雄の、1845年開園、国登録記念物の名勝地、御船山楽園にて開催するアート展。50万平米の大庭園内に「自然が自然のままアートになる」アートプロジェクトの全13作品を展示。大庭園が、人々の存在によって変化するデジタルアート空間になる。

期間は、2017年7月14日(金)~10月9日(月)。
詳細: https://www.teamlab.art/jp/e/mifuneyama2017/

チームラボ かみさまがすまう森のアート展

■展覧会コンセプト
1845年(江戸後期)に50万平米にも及ぶ敷地に創設された御船山楽園。敷地の境界線上には、日本の巨木7位、樹齢3000年以上の武雄神社の神木である大楠があり、庭園の中心には樹齢300年の大楠がある。御船山を中心とした素晴らしい森の一部を、森の木々を生かしながら造った庭園であることが想像できる。庭園と自然の森との境界線は極めて曖昧で、回遊していく中で森を通ったり、獣道に出くわしたりする。森には、素晴らしい自然の巨石に囲まれた正一位稲荷大明神が祀られ、洞窟には、日本で最初の大僧正である名僧行基が約1300年前に彫ったと伝えられる三仏体の磨崖仏や五百羅漢がある。

そう、300万年もの時間の中で形作られた森や巨石や洞窟、そしてそこに千年以上もの時間をかけて人々が意味を見出してきた上に御船山楽園はあるのだろう。そして、今なお続く自然と人との営みが、森と庭園の境界が曖昧な、この居心地の良い美しい文化的遺産を生んでいるのだ。

チームラボは、「Digitized Nature」というアートプロジェクトを行っている。非物質的であるデジタルアートによって「自然が自然のままアートになる」というプロジェクトだ。

自分という存在は、何十億年という圧倒的な時間の長さの、永遠に繰り返されてきた生命の生と死の連続性の上にある。しかし、日常では、なかなかそれを知覚することが難しい。

森を探索していた時、圧倒的長い年月をかけて形作られた巨石や洞窟、そして森そのものの造形こそが、長い時間の生命の連続性の形そのものであると気が付いたのだ。今回は、それらを使い、デジタルアートによって、連続性の上にある巨大な生命の塊を創った。

そして、この展覧会場である御船山楽園の、庭園と森との境界の曖昧な場で道を失い、さまよっている時に、長い自然と人との営みの、境界のない連続性の上に自分の存在があることを感じたのだ。

■展示作品

『かみさまの御前なる岩に憑依する滝 / Universe of Water Particles on a Sacred Rock』
teamLab, 2017, Digitized Nature


作品: https://www.teamlab.art/jp/w/waterparticles-rock/
御船山楽園内、稲荷大明神にある巨岩(高さ3030mm幅4550mm)に滝をプロジェクションした作品。水の動きを物理計算し、滝をシミュレーションし、実際の岩にプロジェクションマッピングしている。

『呼応するツツジ谷 / Resonating Azalea Valley』
teamLab, 2017, Interactive Digitized Nature


作品: https://www.teamlab.art/jp/w/azaleavalley/
御船山楽園のツツジ谷のツツジ5万本がライトアップされ光り輝く。光は、それぞれ自律しており、ゆっくりと呼吸するかのように強く輝いたり消えたりしている。光は、鑑賞者が近くを通ると、強く輝き、音色を響かせる。そしてその光は、放射状に近隣のツツジ株に伝播していく。伝播した光は、同じように音色を響かせながら、次々に隣のツツジ株に伝播させ、連続して広がっていく。ツツジ谷の奥から光が押し寄せてくれば、向こうの方に人がいることを意味する。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を普段より意識するだろう。

『小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング / Drawing on the Water Surface Created by the Dance of Koi and Boats - Mifuneyama Rakuen Pond』
teamLab, 2015, Interactive Digitized Nature, 13min 24sec, Sound: Hideaki Takahashi


作品: https://www.teamlab.art/jp/w/mifuneyama/
御船山楽園の池の水面に映像を投影している。水面はセンシングされ、映像は池に浮かんで進む小舟とともにインタラクティブに変化する。魚の群れ全体に意思があるわけではなく、それぞれの魚は、近くの魚のふるまいに影響を受けながら自律的に泳いでいる。また、それぞれの魚は、小舟が静かに浮かんでいると周りに集まり、小舟が動き出すと避けていく。小舟のふるまい、そして他の魚のふるまいの影響を受け魚は泳いでいる。そして、その魚の群れの動きの軌跡によって作品は描かれていく。

この他の、新作を含む、全13作品を展示。
【開催概要】
チームラボ かみさまがすまう森のアート展
https://www.teamlab.art/jp/e/mifuneyama2017/
会期: 2017年7月14日(金)~10月9日(月)
会場: 御船山楽園(佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100)
時間: 7月14日~8月14日は20:00~22:30、8月15日~10月9日は19:30~22:30
入場料: 大人1600円、中高生1200円、小学生800円、未就学児無料
主催:御船山楽園、チームラボ

■チームラボとは
プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、絵師、数学者、建築家、ウェブデザイナー、グラフィックデザイナー、編集者など、デジタル社会の様々な分野のスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団。アート、サイエンス、テクノロジー、クリエイティビティの境界を越えて、集団的創造をコンセプトに活動している。47万人が訪れた「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」などアート展を国内外で開催。他、「ミラノ万博2015」の日本館、ロンドン「Saatchi Gallery」、パリ「Maison & Objet」、5時間以上待ちとなった「DMM.プラネッツ Art by teamLab」、シリコンバレー、台湾、ロンドンでの個展、シンガポール、韓国で巨大な常設展など。10月10日まで北京にて 個展開催中。7月上旬から深セン(中国)で約2000平米もの巨大な展覧会開催、7月14日から佐賀県武雄市の御船山楽園にて光の祭「かみさまが住まう森のアート展」開催。7月28日から渋谷・ヒカリエにて、光のアートに包まれる超幻想空間での体験型音楽フェスティバル「バイトル presents チームラボジャングルと学ぶ!未来の遊園地」開催。

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