
EDMシーンは彼の存在を必要としていることに気づいていなかったが、いまや彼なしでは成り立たない反逆のアンチヒーローだ。
ただ曲を作るだけのアーティストもいるが、Naeleck が作るのは “世界” だ。
ダークで終末的なディメンションを描き出し、ここ4年連続で DJ Mag Top 100 DJs に名を刻んできた。
そのサウンドと同じくらい、Naeleck のストーリーもドラマチックだ。
過去10年のあいだ、この謎めいたアーティストは世界中に“音の感染”を広げ、総再生数10億回超え、ゴールド/プラチナ認定曲を十数作叩き出し、2023年にはフランス人アーティスト輸出ランキング第4位という快挙を達成している。
心をえぐるようなメロディでリスナーを引き込み、150BPMの轟音テクノ/ハードスタイルでフロアを狂乱させる。
Timmy Trumpet、R3HAB、Gabry Ponte、Vini Vici などシーンを代表するアーティストたちともコラボを重ねる、コントラストの魔術師だ。
そのサウンドは、彼が生み出したキャラクターと同じくらい中毒性が高い。
東京のネオン街でも、パリのカタコンベでも、台湾南部の洞窟の奥底でも違和感なく存在できる、ミステリアスなアンチヒーロー。
しかし、Naeleck の世界は音だけにとどまらない。
アンデッドのペルソナから生まれたのは、EDMとアニメ、ゲームが衝突するジャンルレスなユニバース。
没入感のあるストーリーテリングとぶっ飛んだビジュアルで、何百万人もの視線を奪ってきた。
世界の終わりのような空気感に満ちたミュージックビデオでも、完全カオスなライブセットでも、一つだけハッキリしていることがある――
Naeleck はEDMを塗り替えているだけじゃない。
その内側に、自分だけのディメンションを創り上げているのだ。











