その圧倒的なカリスマ性と才能により、長年シーンの頂点に君臨し続けるアーティスト Björk (ビョーク) と、イギリスのアンダーグラウンド・シーンで注目を集めるラッパーの Shygirl (シャイガール)がタッグを組んだ「Woe」のリワークと、それに付随するミュージックビデオが公開された。
この曲は、Because Music から4月14日に発売される Shygirl のデビューアルバム『Nymph』のデラックス版『Nymph_o』への収録が予定されている。
 

Aam Ibram が監督し、Shygirl 本人がクリエイティブ・ディレクションを担当した「Woe」のミュージックビデオは、日本の東京や奈良らしき場所で撮影されており、音楽と共に映像も徐々に激しさを増して幻覚的になっていく。鹿と戯れたり、古ぼけた雰囲気のラブホテルで絡み合う姿は幻想的だが、日本人の我々の目から見るとなんとも言えないツッコミどころもある。

「Woe」のリワークは、Shygirl が最近リリースした Tinashe(ティナーシェ)をフィーチャーしたトラック「Heaven」のリミックスに続くものとなっており、デラックス・アルバムには、Arca(アルカ)、Erika de Casier(エリカ・ド・カシエール)、Eartheater(アースイーター)等の参加も予定されている。

今回の新作について、Björk は以下のように語っている。

Shy は、彼女の歌詞の中で、異なる情欲と名声の両方について話していて、突然、誰もがあなたに何かを求め、あなたは興奮するはずなのに、そうなっていないことを教えてくれた……私は、年上の "情欲" としての角度から、アドバイスをすることに決めた……。というのも、彼女は "Woe" の中で質問をしていて、私は SUFI の角度からそれを答えることにした。 "欲しいもの、憧れを楽しむこと、欲しいものが手に入らないけれどその状況を楽しむこと。開店する時に手を伸ばすのは、憧れとそれに満足することを示している。

また、より日常的・個人的なレベルでは、あなたが関係において満足できないとき、パートナーにそれを癒すことや解決することを期待すべきではないということ……むしろ、犯罪のパートナー、または消極的でやる気のない仲間として、彼または彼女を見るべきだ……その飽くなき切望を持つ別の人間だ。

2023年の今年初め、Shygirl to Sega Bodega は、Björk の最新アルバム『Fossora』の2曲目の「Ovule」をリミックスしている。

Shygirl は現在、昨年末からスタートした Nymph World Tour を開催中で、ロンドン Printworks での公演はこれまでで最大のヘッドライナー公演となった。Shygirl はこれまでにベルリン、アムステルダム、パリでの公演を終えており、今月はアメリカのシアトル、ロサンゼルス、トロント、ニューヨーク、アトランタをめぐる14日間のツアーを行い、4月15日にマイアミにて公演を終了する予定となっている。