ラスベガスに今年9月にオープンし世界中の度肝を抜いた、世界最大の球形LEDスクリーンを持つ球形複合アリーナ「Las Vegas Sphere(ラスベガス・スフィア)」を運営する Madison Square Garden Entertainment(マディソン・スクエア・ガーデン・エンターテインメント)が、現在アラブ首長国連邦に同施設と同様のアリーナを建設する計画について、投資家に熱心に売り込んでいるとのことだ。
Las Vegas Sphere は、9月のローンチ以来、革新的なテクノロジーと脅威のコンサートでエンターテインメントシーンに旋風を巻き起こした。

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現在、Las Vegas Sphere は建設コストをめぐり、2億2,500万ドルの支払いに関する訴訟に発展している。Sphere の建設コスト増加の一部は、パンデミックによる遅延に関係しているが、全体として上部構造の費用は23億ドルに膨れ上がり、予算を11億ドル超過した。
しかし、それにも関わらず、MSG エンターテインメントの CEO であるジェームズ・ドーラン氏は現在、アブダビに2店舗目をオープンするために "真剣な交渉" を行っているとのことだ。


Sphere は以前、ロンドンに2店舗目をオープンする計画を立てていたものの、ロンドンのサディク・カーン市長が「数百人の住民に容認できない損害を与える」と主張し、提案を拒否されていた。

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今回のターゲットとなっているアブダビは、豪華な建築物とナイトライフで知られる大都市で、富裕層向けのコンサート、スポーツイベント、食事などが楽しめる街であり、ラスベガスとの都市としての共通項も多いため、可能性は高いのではないかと見られている。
更に、既に1店舗目がラスベガスに完成しているため、外壁の LED スクリーン等の技術等に関して開発する必要がなく、1店舗目のノウハウを模倣すれば良い状況であるため、Las Vegas Sphere と比較して開設コストは安く済むのではないかと言われている。

ジェームズ・ドーラン氏は、アブダビの名前こそ明言しなかったものの、現状について「我々は複数の国際都市と実質的な協議を行っている」とコメントしている。